キンモクセイ・アブソリュートの香りと働き
※この記事は2021年2月17日に更新されました。
精油もあるんですね!
華やかで甘く優しい香りは芳香浴や香水作りにぴったりよ。
こんな疑問にアロマセラピストがお答えします
- キンモクセイの香りが持つ効果を教えて。
- どんな使い方ができる?
- 「キンモクセイシリーズ」の香りが気になる
- 相性が良い精油は?ブレンドのコツが知りたい
目次よりお好きな項目からご覧いただくこともできます。
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キンモクセイは中国原産の植物
日本でも庭木としてよく知られているキンモクセイ。
モクセイ(ギンモクセイ)の変種とされる常緑の小高木です。
9~10月に小さなオレンジ色の花を咲かせますが、その香りはとても強く、開花とともに甘く華やかな香りが遠くまで漂います。
学名の「Osmanthus(オスマンサス)」も、ギリシャ語で「香りのある花」を意味する言葉に由来しています。
キンモクセイの原産地は中国で、日本に持ち込まれたのは江戸時代。
中国名は「丹桂」といい、中国では花を酒に付け込んだ「桂花陳酒」や、茶葉に花を混ぜた「桂花茶」なども作られています。
雌花をつける株と雄花をつける株の区別があり(雌雄異株)、日本で栽培されているのは結実しない雄株がほとんどです。
参考
「桂」は中国では芳香のある常緑樹全般を指す文字だそう。
中国では、丹桂(金木犀/キンモクセイ)、銀桂(銀木犀/銀木星)などモクセイ属全般の花を「桂花」といいます。
なお、日本で「桂花」と言えばキンモクセイをさします。
キンモクセイはどんな香り?
キンモクセイの雄株の花から、甘く丸みのある香りの精油(アブソリュート)が得られます。
キンモクセイの香りは変化しやすく抽出が困難なため、かなり高価です。
主に、芳香浴や香水など香りを拡散させて楽しむ方法で使われます。
濃厚な甘い香りには心身の緊張をほぐしてリラックスさせる働きがあるといわれています。
学名:Osmanthus fragrans
原料植物名:オスマンサス
科名:モクセイ科
主な産地:中国
抽出部位:花
採油方法:揮発性有機溶剤法
精油の色:黄赤色~赤褐色
作用:鎮静作用、気分高揚作用
成分の一例:
リノレン酸 17.4%
リノール酸 8.7%
パルミチン酸 8.6%
βーヨノン 7.6%
オレイン酸 7%
リノレン酸エチル ほか 50.7%
※精油の含有成分や割合は、産地や気候などにより異なります。
キンモクセイと相性の良い精油【ブレンドのコツ】
キンモクセイは、甘さの中にスパイシーさを感じられる香りです。
ミドルノートですが香りの持ちはよく、温かさと柔らかさを感じさせます。
甘く華やかな香りは、フローラル系のほか、柑橘系、ウッディ系との相性もよく、さまざまな精油と調和します。
【参考】生活の木 キンモクセイシリーズ
「生活の木」では、季節限定でキンモクセイシリーズが発売されます。
中でもバスミルクは人気で、予約受付開始日のうちに完売してしまうほど。
※2020年は予約受付開始日(7月27日)夜に確認したところ、既に予約分は完売していました。
2021年は、オンラインストアでは2月19日、直営ショップでは2月20日より販売開始となるようです。
キンモクセイの柔らかく懐かしい香りが浴室中に立ち込めると思わずうっとり・・・♪
少量でも肌はしっとりします。また、予想以上に体がしっかり温まるのを感じました。
冷えが気になる方にはよいと思います。 ご参考までに。
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生活の木 オンラインショップの成分表で確認したところ、このシリーズはキンモクセイに下記の香りがブレンドされているようでした。
ブレンドの参考までにご紹介します。
参考
- マンダリンオレンジ果皮油
- ベルガモット果皮油
- クスノキ葉油(ホーリーフ)
なお、ブレンドオイルは、キンモクセイをメインに温かみのあるスイートオレンジや甘い香りのベンゾイン、ウッディーなホーリーフが組み合わされているようです。
キンモクセイにクスノキ…懐かしく心地よい香りのイメージができますね。
精油のそれぞれの詳細については下記ページをご参照ください。
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キンモクセイは心を鎮め、リラックスさせる
心に対してはイライラを鎮め、リラックさせる働きがあります。
キンモクセイの香りに、不安を和らげる効果があることが実験でも示唆されています。
実験結果については下記をご参照ください。
また、体に対しては穏やかなダイエット効果があるといわれています。
芳香浴で楽しむほか、香水やルームスプレーを手作りしてみるのもおすすめです。
利用方法:芳香浴法、手作り香水、ルームスプレー
【必読】アロマテラピーのルール
アロマテラピーを行うにあたっては下記を守りましょう。
アロマテラピーのルール
- 原液を皮膚につけないようにしましょう。
- 精油を飲用しないようにしましょう。
- 精油が目など粘膜部分に触れないようにしましょう。
- 火気に注意しましょう。
- 子どもやペットの手の届かない場所に保管しましょう。
- 定期的に使用状況をチェックしましょう。
また、お子様や高齢者、妊娠中の方には考慮していただきたい項目がありますので、こちらをあわせてご一読ください。
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おわりに 懐かしい香りにほっとくつろぐ時間を
華やかで濃厚なキンモクセイの香りには、心身の緊張をほぐしてリラックスさせる働きがあるといわれています。
ココがポイント
心への作用:鎮静作用と高揚作用
イライラを鎮めリラックスを促す。
体への作用:穏やかなダイエット効果
利用方法:芳香浴、香水、ルームスプレー
精油は高価ですが1mlから販売されています。
また、ブレンドエッセンシャルオイルや精油(エッセンシャルオイル)を使ったコスメやもあります。
ご自身が試しやすいかたちで、暮らしに癒しを取り入れてみてください。
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精油は体と心に働きかける力をもっています。
しかしながら、「医薬品」、「医薬部外品」、「化粧品」ではありません。
香りを楽しみながら、健康維持・増進、美容を目的にアロマテラピーを取り入れてみてください。
心身の状態が悪い時には速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。