TypesScriptとは
TypeScriptは、JavaScriptを拡張して作られたプログラミング言語です。
2014年マイクロソフトによって作られました。
TypeScriptはコンパイルされるとJavaScriptのコードに変換されます。
JabaScriptが使える環境なら利用でき、JabaScriptのライブラリも使える互換性の高さが魅力です。
■JavaScriptと違い、変数のデータ型を事前に定義できます。
■JavaScriptの構文が使えます。
TypeScriptを使う
TypeScriptを使うには、JavaScriptの実行環境を整えていきます。
私はNode.jsのインストールが済んでいるので、パッケージ管理ツールのnpmが使える状態です。
TypeScriptは以下のコマンドでインストールします。
❯ npm install -g typescript added 1 package in 7s npm notice npm notice New major version of npm available! 9.8.1 -> 10.2.4 npm notice Changelog: https://github.com/npm/cli/releases/tag/v10.2.4 npm notice Run npm install -g npm@10.2.4 to update! npm notice
以下のコマンドでバージョン情報が表示されたら、インストールは成功しています。
❯ tsc -v Version 5.3.2
TypeScriptで「Hello World!」と表示させてみます。
まずはディレクトリを作成し、該当のディレクトリへ移動します。
❯ mkdir sample-project ❯ cd sample-project
同じディレクトリ内に、コンパイルのための設定ファイルを作ります。
以下のコマンドで、同ディレクトリ内にtscomfig.jsonという設定ファイルが作成されます。
❯ tsc --init Created a new tsconfig.json with: TS target: es2016 module: commonjs strict: true esModuleInterop: true skipLibCheck: true forceConsistentCasingInFileNames: true You can learn more at https://aka.ms/tsconfig
このファイルにはTypeScriptをJavaScriptに変換する設定が定義されています。
(コマンドの解説は以下のとおりです。)
❯ tsc Version 5.3.2 tsc: The TypeScript Compiler - Version 5.3.2 TS COMMON COMMANDS(#抜粋) tsc --init Creates a tsconfig.json with the recommended settings in the working directory.
TypeScriptを記述するファイルは拡張子をtsとします。
❯ touch sample.ts #sample.ts let message: string = "Hello World!" console.log(message)
sample.tsのファイルに記述を終えたら、以下のコマンドを実行します。
❯ tsc
すると該当のディレクトリ内に「sample.js」というファイルが作成されます。
「tscomfig.json」の設定をもとにsample.tsがJavaScriptに変換されたファイルがsample.jsです。
コマンドプロンプトで作成されたsample.jsを実行できます。
❯ node sample.js Hello World!