イランイラン（Ylang ylang）
不安から心を解き放ち、
恋する気持ちを目覚めさせる甘く官能的な香り
イランイランは不安や緊張から心を解放してくれます。
女性ホルモンの分泌を調整する作用や鎮静と高揚の両方を持ち合わせていること、緊張感や不安を和らげる作用は、恋愛にもいい影響を与えそうよね。
その作用は恋愛以外にもいろいろなシーンで使えるから、詳しく見ていきましょうね。
こんな疑問にアロマセラピストがお答えします
- イランイランってどんな植物？
- 好き嫌いが分かれる？イランイランってどんな香り？
- イランイランを使ってみたい！ブレンドのコツを教えて
- イランイランに期待できる効果・効能が知りたい。
- イランイランの購入時や使用の際に気をつけることは？
心配ごとや不安、プレッシャーから解放され、心からくつろげるひとときを味わってみてください。
イランイランの香水をお探しの方はこちらへどうぞ。
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イランイランの香り
香水を教えて！イランイランの香りに病みつき☆ イランイランの香りってまだなじみません。 イランイラ ...
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イランイランは東南アジア原産の花
モルッカ諸島は、インドネシア共和国のセラム海とバンダ海に分布する群島です。
イランイランの原産地はインドネシア共和国のセラム海とバンダ海に分布する群島、モルッカ諸島です。
10mほどの常緑高木で、濃い黄色の花びらが垂れ下がるようにして咲きます。
イランイランという名前は、「花の中の花」という意味のタガログ語（またはマレー語）「Alang Ilang(アランイラン)」に由来しています。
メモ
由来する言語はタガログ語とマレー語の2説あるようです（文献により記載が異なっています）。
マレー語とタガログ語は多くの共通点があります。
マレー語（マレーシア語）：
もともとはインドネシア共和国の人口の1割に満たない人々が使っていた言語。
のちにインドネシア語の母体となりました。
タガログ語：
フィリピンの言語。
英語とともにフィリピンの公用語として採用されています。
甘く濃厚なイランイランの香りには古くから催淫（さいいん）効果があるといわれ、フィリピンやインドネシアでは新婚夫婦のベッドに花びらをまき散らす美しい風習があります。
また、太平洋の島々に住む女性は、イランイランの精油をココナッツオイルに混ぜてボディケアやヘアケアに用いてきたそう。
そのジャスミンに似た強く芳醇な香りは、高級フレグランスの原料としても広く利用されています。
イランイランは南国の花らしい濃厚で甘美な香り
イランイランは甘いオリエンタル調の香りです。
イランイランはジャスミンに似た濃厚で甘いエキゾチックな香りです。
香りは非常に強いです。
大人な女性にふさわしいセクシャルな香りで陶酔感、高揚感をもたらします。
最初はなじみにくい香りですが、いったん好きになると手放せなくなる魅力的な香りです。
心身の緊張や不安を解きほぐすイランイラン
イランイランは不安や緊張を解き、自信をもつよう励ましてくれます。
リラックス効果に優れ、緊張や不安、怒り、恐怖などを鎮め、心を励まします。
心身の緊張や不安を解きほぐし、自信を取り戻すことができるようサポートします。
月経前緊張症（PMS）や更年期障害の心理面におけるつらい症状や動悸などを和らげます。
抗酸化力が高く肌荒れに良いとされるほか、ヘアケアにも用いられます。
精油にはいくつかのグレードがあり、ハイグレードなものほどエステル類の量が多くなり、香りの甘さと鎮静作用が増します。
蒸留の最初の1～2時間に蒸留される最高品質のものを「イランイラン・エクストラ」といいます。
原料植物名：イランイラン
学名：Cananga odorata（カナンガ オ ドラタ）
科名：バンレイシ科
主な産地：コモロ、マダガスカル、レユニオン島 など
抽出部位：花
精油製造法：水蒸気蒸留法
色：透明または薄い黄色
主な芳香成分：安息香酸メチル、ゲラニオール、酢酸ベンジル、リナロール など
支配星：金星
五行：心
イランイランは刺激のあるフェノール類を5％ほど含んでいます。
【心への作用】
パニックや興奮を鎮め、喜びや幸せをもたらす
イランイランは多幸感をもたらす香りです。
心身の緊張や不安が強い人のブロックを解き放ち、多幸感や優しい気持ちを取り戻させてくれる香りです。
甘く濃厚な花の香りが、パニックや焦燥、心配、不安、緊張といった心理的な重荷から穏やかに心を解放。
怒りやパニックなどを鎮め、ゆったりとした楽天的な気分や柔軟性のあるリラックスした心理状態に導きます。
神経的に張りつめてしまう状況において、自分を受け入れる気持ちを持たせ、笑顔になることを助けてくれます。
ラベンダーとイランイランの２種類の精油吸入を行い前後の体調の変化を調べた実験では、副交感神経系の充進、リラックス効果が示唆されています。
落ち着きや自信を取り戻し、催淫作用によりロマンチックな気持ちを高めます。
義務感やプレッシャーにとらわれて心や感覚を解放できないときや、自信を持てず不安で落ち込みがちな時に、芳香浴や沐浴法で取り入れてみましょう。
香水や香油、練り香水を作るのもおすすめです。
恋に前向きになりたいとき（芳香浴）
お部屋を甘い香りで満たして幸せな気分で過ごしましょう。
幸せそうな笑顔はきっと素敵な恋を運んでくれます♪
- イランイラン 2滴
- カモミール・ローマンまたはゼラニウム 1滴
- ローズウッド 1
大人の女性らしい余裕で魅了♪（アロマバス）
女性ホルモンを調整する作用のある精油を組み合わせて。
花の優雅な香りは落ち着いた大人の女性を演出します。
バスオイル（全身浴1回分）
- 植物油（スイートアーモンドオイルなど）5ml
- イランイラン 2滴
- クラリセージ 1滴
- ラベンダー 1滴
作り方
植物油に精油を加え混ぜたのち、湯船に入れてよくかき混ぜます。
浴室では香りをより強く感じることもありますので、イランイランの強い香りが気になる場合は半分使って様子をみるなど調整しましょう。
主な適応：心身の緊張、精神不安、不眠、怒り、自信喪失、性的な問題、肩こり、ストレス、神経疲労、過呼吸、抑うつ、パニック、更年期障害、月経前症候群（PMS） など
利用方法：芳香浴法、沐浴法、ルームフレッシュナー、手作りコスメ（香水、香油、練り香水） など
【体への作用】
神経系をリラックスさせるよう働きかける
イランイランはプレッシャーから心を解放し、今を楽しむことを教えてくれます。
全体として神経系にリラックス効果をもたらすため、ストレス性の消化器の不調に有効です。
血圧を下げ動悸を抑える働きはストレス性の不整脈や動悸の改善に効果が期待できるほか、過呼吸やパニック障害の緩和などにも用いられます。
また、ホルモン系のバランスを整える力があり、月経痛（生理痛）や生理不順、更年期の女性の不調に役立ちます。
抗うつ、催淫の両特性を持つため、セクシャリティの問題（不感症、ED）が生じる際に使われる事例も多いです。
生理痛の時にはトリートメントオイル（濃度1％以下）を作り、下腹部に塗布すると痛みが和らぎますよ。
なお、クラリセージをブレンドすると出血量が増える傾向があるため、心配な方は使用を控えるか、サイプレスを追加しましょう。
トリートメントオイルの作り方はこちら
AEAJが行った事件により、イランイランの芳香浴が動脈機能を改善する可能性が示唆されています。
イランイラン・ザ・サード、ミルラ、ネロリの3種の精油には、ヒト癌由来細胞株に対してアポトーシス誘導作用があるFOHが含まれていることから、皮膚癌の予防・治療に適用できる可能性が示唆されています。
上記の実験結果は下記リンク先をご参照ください。
ゼラニウム，イランイラン，ジュニパー，ジャスミンの4種は、NF-κBが活性化している多くの腫瘍，および種々の炎症性疾患に対する治療と緩和ケアに役立つ可能性が示唆されています。
主な適応：筋肉痛、筋肉の痙攣、心身の緊張、消化器系の不調、不眠、月経痛、月経不順、性的な問題、肩こり、動悸、更年期障害、月経前症候群（PMS）、高血圧 など
利用方法：芳香浴法、沐浴法、トリートメント、ルームフレッシュナー、手作りコスメ（香水、香油、練り香水） など
【肌への作用】
スキンケアからヘアケアまで使える
イランイランはヘアケアにも使えます。
皮脂分泌調整作用があり、脂性肌から乾燥肌まであらゆる肌質に有効で、ベストな皮脂分泌の状態に回復させます。
また、傷んだ髪やケアに使えるほか、育毛効果があり、頭皮のケアにも用いられます。
主な適応：皮脂の過剰、乾燥、ヘアケア、頭皮ケア など
利用方法：沐浴法、トリートメント、手作りコスメ（シャンプー、ヘアオイル） など
【ブレンドのコツ】爽やかな柑橘とブレンドすると優しい甘さに
香りのタイプ：オリエンタル/エキゾチック
香りのノート：ミドルからベース
香りの強さ：中～強
さまざまな精油と調和します。
ブレンドすると、エキゾチックな独特の香りを添えたり、優しいニュアンスを加えます。
香りが甘すぎて強いと感じるときは、ベルガモットやグレープフルーツなど爽やかな柑橘系とブレンドすると良いでしょう。
本ページ下部でイランイランを使ったブレンドレシピを記載しているページを案内しています。ご参照くださいませ。
イランイランに期待できる薬理作用
イランイランはさまざまな香りと調和し、ブレンドに優しいニュアンスを与えます。
鬱滞除去作用
強壮作用
加温作用
緩和作用
血圧降下作用
血流促進作用
抗ウィルス作用
抗うつ作用
抗炎症作用
抗菌作用
抗アレルギー作用
抗不安作用
高揚作用
催淫作用
神経強壮作用
鎮痙作用
鎮静作用
鎮痛作用
皮脂分泌調整作用
ホルモン分泌調整作用
ほか
精油の薬理作用については詳細はこちらをご参照ください。
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イランイランの使用にあたり気をつけること
妊娠中の使用は控えましょう。
高濃度または多量に使用すると、頭痛や吐き気を催すことがあります。
また、鎮静作用と血圧降下作用があるため、低血圧の人には眠気やだるさを感じるかもしれません。
車の運転や集中したいときの使用は避けましょう。
敏感な肌を刺激することがありますので、使用を控えるか低濃度で使用しましょう。
アロマテラピーを安全にご利用いただくため、こちらをあわせてご一読ください。
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おわりに
イランイランでプライベートを思いきり楽しみましょう
イランイランはプレシャーから心を解放します。
イランイランは南国の花らしい濃厚で甘美な香りです。
不安や緊張といった心理的な重荷から穏やかに心を解放。
怒りやパニックなどを鎮め、ゆったりとした楽天的な気分や柔軟性のあるリラックスした心理状態に導きます。
ストレス性の消化器系の不調や動悸、高い血圧を下げるよう働きかけるほか、ホルモンバランスを整えてくれます。
最初はなじみにくい香りですが、いったん好きになると手放せなくなる魅力的な香りです。
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