クラリセージ(Clary Sage)の香りと働き
おすすめの使い方
「最近月のリズムが乱れがち…簡単にできるケアってないかなぁ?」
月のリズムが乱れるのは精神的・身体的ストレスが少なからず影響しています。
だからこそ、余計に負担がかかるケアは続けられない!
できるだけ簡単で、そして効果的なのがいい。
そういうときには、クラリセージの芳香浴やアロマバスから試してみませんか?
私は同じような悩みにアロマを試した結果、正確なリズムと生理前の不快症状とは無縁の状況を手に入れちゃいました。
クラリセージは女性のための嬉しい作用が凝縮された頼れる精油。
今回は私の体験談を踏まえ、クラリセージの働きと活かし方をご紹介していこうと思います。
これで毎月の憂鬱から解放されるはずです。
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クラリセージはセージの一種
クラリセージの和名は「オニサルビア」。
初夏には薄紫からピンク色の美しい花をつける多年草です。
ヨーロッパ原産のセージの一種で、マスカットワインの風味づけに使用されたため「マスカットセージ」と呼ばれます。
クラリセージの語源は「明るい」あるいは「清浄な」を意味するラテン語の「clarus(クラルス)」。
種子を水につけると周りがゼリー状になるため、それを目のごみ取りに利用されてきたためです。
ドイツのワインの業者がマスカットワインの風味づけにクラリセージを利用して以来、香水やコロンの原料として幅広く流通。
イギリスではビールの製造におけるホップの代用品としても使われています。
その香りには軽い酩酊(めいてい)状態、幸福感を引き出す作用があります。
ではその香りを紹介しましょう。
クラリセージは「好き/嫌い」がはっきり分かれる?
マスカットを思わせるフルーティーな甘さとウッディな印象を併せ持ち、独特ながら落ち着いた雰囲気があります。
すっきりとしていて、ナッツのようなほのかな甘みが感じられると表現されることもあります。
なお、クラリセージは、生理的変化・体調により「好き」「嫌い」がはっきりと分かれるのが特徴。
排卵前後、月経前や出産間近になると心地よく、それ以外の時期には好まないという人も多いです。
この香りが欲しいと感じたら、そろそろブルーデー。
バロメーターになってます。
私がリサーチしたところでも
- 普段は「臭い」のに、生理前になるととても「いい香り」に感じられるようになる
- 出産直前からもう病みつきで出産時も使った。
- 生理周期や妊娠・出産に関わらずずーっとこの香りは無理。
- 体調に適さないのはわかってるけど、離れがたいくらい好き。
などなど、感じ方には個人差があります。
芳香だと感じない場合は無理に香りを嗅ぐ必要はありませんが、体調の変化によって好き嫌いにも変化があるかは試して見てみるとおもしろいですよ。
けれど、その場合でも取り入れやすいブレンド、代用できる精油をこれからご紹介するので安心して読み進めてくださいね。
【クラリセージの働き】心身の解放をサポート
鎮静と高揚両方の作用に優れ、緊張や不安を和らげ、心を癒し幸福感をもたらします。
ストレスが原因で起こるさまざまなトラブルに効果を発揮。
また、筋肉の緊張をほぐし体を温める作用や鎮痛作用があり、ストレスからくる体のこわばりをほぐすと同時に、冷えや筋肉痛、肩こり、頭痛を和らげます。
このようなさまざまな作用の中で最も注目すべきは「女性特有のトラブルに対する働き」。
女性ホルモンのバランスを整え、月経痛やPMS(月経前症候群)、月経不順、更年期の自律神経の不調に伴う症状(抑うつ、興奮、孤独感など)にも効果が期待できます。
酢酸リナリルとリナロールで全体の約80%を占めていて、交感神経の緊張を緩め鎮静させる力に優れていることがよくわかります。
月経不順とは
約1ヶ月の間隔で起こり、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血が月経(いわゆる生理)。
これに当てはまらず25日未満で出血が反復したり、逆に39日以上感覚が開くような症状など月経の異常をまとめて月経不順(げっけいふじゅん)といいます。
PMSとは
生理前のさまざまな不快症状を(月経前緊張症もしくは月経前症候群)といいます。
エストロゲンの減少によって起こると考えられています。
症状としてはむくみ、だるさ、便秘、過食、イライラ、落ち込みなどがあります。
これはPMSの症状の一つで、体内時計が1時間ほどずれてしまうことから起こります。
だるさや眠気を想定して、少し早めに寝るようにしましょう。
原料植物名:クラリセージ
科名:シソ科
学名:Salvia sclarea(サルウィア スクラレア)
主な産地:イタリア、ハンガリー、フランス、ブルガリア、モロッコ、ロシア
抽出部位:花と葉
精油製造法:水蒸気蒸留法
色:ごく淡い黄色
主な成分:酢酸リナリル、スクラレオール、リナロール
支配星:月または水星
五行:肺
女性ホルモンバランスを整える以外にも、ゆったり過ごしたい就寝前のブレンドによく入れます。
【心への作用】優れたリラクゼーション効果
神経が緊張しているときや気がはやって仕方がないときなどに、非常に高いリラックス効果で心を鎮めてくれます。
自分が幸せだという感覚とバランスの取れた視点に立てる冷静さをもたらしてくれます。
こんなときにおすすめ
- 疲れて気分が落ち込んでいるとき。
- 緊張や不安で疲労した神経をほぐす。
- 高い鎮痛作用で緊張による頭痛と片頭痛の緩和に役立つ。
- パニック状態に陥ったときに平常心を取り戻させてくれる。
- 心を緩め高揚させ、幸福感をもたらす。
- 精神疲労を回復し、リラックスさせる。
- 不眠症の改善に役立つ。
- エストロゲン様作用が脳内のセロトニン分泌量を増やすよう働きかける。
【体への作用】女性特有の不調のケアが得意
エストロゲンは、女性らしい曲線のあるボディラインを作ったり肌の潤いを保つなど、女性の若さと美しさを司ります。
また、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌に関わるなど女性の心身を守るような働きをもっています。
そのため、エストロゲン分泌のバランスが崩れると、肌荒れはもちろん、落ち込みやイライラが起こります。
クラリセージはスクラレオールを含むため、エストロゲンのアンバランスを調整するよう働きかけ、女性特有のあらゆる不快症状に効果的にアプローチ。
更年期以降のエストロゲンの減少に起因する骨粗鬆症、動脈硬化、高血圧にも役立ちます。
こんなときにおすすめ
- 月経不順に働き、少量月経を正常化。
- 月経前症候群(PMS)の不調をやわらげる。
- 出産前には分娩促進とリラックス効果。
- 産後の落ち込み(マタニティブルー)に。
- 更年期の落ち込みやイライラ、ホットフラッシュなどさまざまな症状に。
- 発汗過多を抑制。
- 胃腸の不調。
- 衰弱した体に活力を与えるため、病後の回復に。
- 血行を促し体を温める。
- ストレスからくるさまざまなトラブル。
- 優れた鎮静・鎮痙作用で高い血圧を下げるよう働きかける。
クラリセージは高い鎮静作用があることから血圧降下作用が期待できます。
3分ほどクラリセージの瓶から直接香りを嗅ぎ、その前後の血圧を測ってみたところ、吸入後は上下とも約10mmHgほど下がりました。
私は元々低血圧なのですが、気分はゆったりと落ち着いていましたしふらつくこともなかったので、体調が悪くなるほど下がることはないのかなと感じました。
クラリセージを使えば生理を早めることができる?
月経開始から次の月経開始日までの間隔を月経周期といい、その期間は25~40日が普通。
クラリセージは、その期間が一定にリズムよく刻まれるよう働きかける力を持っています。
ストレスなどでホルモン分泌が崩れ月経周期が遅れている場合は、クラリセージを使うことで多少期間が短くなるかもしれません。
ちなみに、私はクラリセージを使いたいなと感じるとき、香りを嗅いだ次の日に生理が来るということは珍しくないです。
ただ、私の場合月経周期は28日で誤差は前後1日程度とほとんどずれることがありません。
そのため、
- 私が生理前でクラリセージが欲しくなるだけなのか?
- 実際生理が遅れそうになっている状態でクラリセージが生理を早めているのか?
判断が難しいところ。
とはいえ、私の月経周期が正確なのは、アロマテラピーにホルモンバランスを整える力があると証明しているようなものかと。
その期間は、私はもちろん、他のクラスメイトもみんな揃って月経周期が理想的に整っていたんだそう。
なお、月経を誘発する作用を持つ精油には、ローマンカモミールやジャスミンもあります。
クラリセージの香りが苦手な方はローマンカモミールやジャスミンを試してみるのもいいと思います。
月経不順を治せる?PMSへの効果は?【おすすめバスオイル】
日本ではアロマテラピーは医療行為ではありません。
アロマテラピーでは月経不順を「治療する」ことはできないので、月経の周期や期間や体調に異変があれば、まずはお医者様にご相談ください。
婦人科系の診察はちょっと勇気がいりますが、早期発見が大切です。
適切な検査を受けて隠れた病気がないかきちんと調べておきましょう。
その後、特に治療が不要な状況であれば、アロマテラピーを活用してみましょう。
クラリセージは「女性ホルモンのバランスを整える作用」に「ストレスを軽減する作用」とダブルのアプローチが可能。
詳しく説明しましょう。
女性ホルモン・エストロゲンは脳からの指令によっての分泌量が管理されています。
脳へストレスがかかれば、エストロゲン分泌の指示が滞ることに・・・。
つまり、脳へのストレスを軽減することは、女性ホルモンのバランスを整えることにつながります。
クラリセージは、
- スクラレオールが女性ホルモンのバランスを整えるよう働く(直接的な作用/対処療法)。
- 酢酸リナリルによる高い鎮静作用は精神的ストレスが原因の月経不順の改善に役立つ(間接的な作用)。
と両面からアプローチ。
女性ホルモンのバランスが整うと、PMSの不快な症状(イライラ、落ち込み、むくみ、だるさなど)も和らぎます。
日頃からリラックスできる時間を設け、月経不順の予防や改善につなげましょう。
ラベンダーとクラリセージのアロマバス(沐浴法/精油を入浴にもちいる方法)はリラクゼーション効果が高くおすすめです。
月経サイクルを整えるアロマバス
アロマバスで大事なことは「精油の滴数を守ること」と「精油の原液が肌につかないよう希釈すること」。
精油は半身浴で3滴以下、全身浴で5滴以下に。
キャリアオイルは精油を薄める(希釈する)のが一番の目的なので、それさえできれば量はおおよそでも構いません。
キャリアオイルで湯上り肌はしっとりしますよ。
「毎回ブレンドしたり、バスオイル作るのは続かないかも・・・」
手間がかかると続かないですし、精油を揃えるにはコストもかかりますから躊躇してしまうのもわかります。
そういう時には、精油配合のバスオイルが手軽に試せておすすめ。
使い方は簡単で、半身浴(浴槽約120L)であれば浴槽に直接3~5プッシュ入れるだけ。
それだけでアロマテラピー効果はしっかり得られます。
PMS対策なら「ブレンドバスオイル サウザンドペタル」が最適。
色鮮やかなフローラル&ハーバルな香りが浴室中に広がります。
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冷えが原因であれば、おなかと腰回りをしっかり温めることで痛みを和らげることが可能。
今は外見には分らない機能的な腹巻も出てますから上手に活用してみてください。
クラリセージは生理中に使っちゃいけないの?
クラリセージは月経中でも使えますし、月経痛を和らげるのに役立ちます。
ただ、経血量が増える可能性はあります。
心配な場合は、経血量を適度に調整する作用を持つサイプレスとブレンドして使ったり、鎮痛作用に優れたラベンダーやローマンカモミールに変えましょう。
月経痛をやわらげるトリートメントオイル
フルーティーな香りのトリートメントオイル
月経痛に限らずリラクゼーションや安眠にも最適なブレンドなので、無駄なく活かして使い切りましょう♪
キャリアオイルを初めて買うなら、ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなど一本で使えるものが便利です。
なお、女性ホルモンを整えるキャリアオイルとしてはイブニングプリムローズオイルやボリジオイルがおすすめです。
この2種はサプリメントとして内服もできます。
詳しくは下記ページをご参照ください。
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イブニングプリムローズオイルの女性に嬉しい効果
イブニングプリムローズオイルの効果・効能と おすすめの使い方 精油ではなくキャリアオイルにも、女性特有の不調に役 ...
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月経痛が起きたときに、「クラリセージかラベンダーを垂らしたコットンを下腹部にあてるようにショーツに挟んでおくといいよ」と聞き試したことがあります。
痛みがくる時点で実験チャンス到来!と喜ぶ(⁉)のですが、クラリセージで試した結果30分後にはほぼ痛みが消失してなお感激。
おもしろい経験でした。
なお、精油の原液が直接肌に触れるのは危険なので真似はしないでくださいね。
(挑戦したい場合はせめて原液塗布可能とされるラベンダーにしましょう)。
月経過多をどうにかしたい!
月経過多とは、経血量が多かったり、それにより生理の日数が多くなるような状態をいいます。
クラリセージは少量月経の改善に働きかけるので、月経過多に使うのは不向きです。
月経過多にはサイプレスを使いましょう。
産後に使いたい!赤ちゃんがいる部屋で香らせても大丈夫?
香りを香らせて楽しむには問題ありませんし、クラリセージは産後の落ち込み(マタニティブルー)にとても良いといわれています。
ただ、赤ちゃんは香りにとっても敏感。
出産直後はお母さんの匂いを覚える期間なので精油の使用は避けましょう。
授乳期間にクラリセージを使いたい場合は、お部屋に1滴ほどのごく低濃度で試してみましょう。
なお、クラリセージは入っていませんが、赤ちゃんと一緒に使える「Mommyのブレンド精油ピースフル~フワッ..と」は、1滴でも香りよくブレンドされていて便利です。
赤ちゃんにも使える精油でできていて、安全に使う方法が説明書に記載されている点も安心です。
子宮筋腫があっては使えない?クラリセージの代用は?
クラリセージはエストロゲン様作用があるため、エストロゲンの増減に影響を受ける疾患がある場合には使えません。
リラクゼーション効果の高いものであれば、クラリセージの代わりにプチグレンをおすすめします。
プチグレンは同じくグリーン調の香りなのでクラリセージが好きな人には好まれると思います。
プチグレンについて詳しくは下記ページで解説しています。
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プチグレンの香りと作用・おすすめの使い方
プチグレン(Petitgrain)の香りと作用・おすすめの使い方 プチグレンってあまり聞かない名前・・・香りが想 ...
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出産のときにアロマを使ってみたい!
クラリセージはお産をサポートする精油の一つです。
その他、分娩時によく使用される子宮強壮作用、分娩促進作用を持つ精油は下記のとおりです。
芳香浴や足や腰などのアロマトリートメントに使えば疲労感が和らぎます。
お産時のサポートにパートナーにトリートメントしてもらうとより安らぎますよ。
クラリセージで不妊改善は期待できる?
残念ながら、直接的に妊娠を手助けする精油はありません。
とはいえ、不妊の原因にもなるストレスを軽減したり、ホルモンや自律神経のバランスを調整する作用を持つ精油はあり、クラリセージもその一つです。
さらに、イランイランやローズ、サンダルウッドやジャスミンなどの催淫作用も間接的に役立つかと思います。
ただ、不妊治療中であれば、治療に支障のないようエストロゲン様作用をもつクラリセージは避け、穏やかな作用のゼラニウムやイランイランなどがよいかと思います。
なお、妊娠が判明するまでは問題なく使用できますが、妊娠がわかった時点で精油の使用はお休みしましょう。
クラリセージを使えば女性ホルモンUPが可能ってこと?
ホルモン分泌が減少しているときは、正常に戻すよう働きかける力はあります。
エストロゲン様作用を期待するならクラリセージやサイプレス、その他にはローマンカモミールやゼラニウムです。
ローズやジャスミン、イランイラン、サンダルウッドは催淫作用も持っているため、セクシャリティの問題に対して使うことができます。
緊張や不安に負けそうなときには香りの力を借りてみて♪
【肌への作用】肌質を選ばず使えるクラリセージ
皮脂バランスを整える作用があるため、あらゆる肌質のお手入れに利用できます。
細胞の代謝を促す力があることから、肌のターンオーバーを促進します。
また、髪の毛の成長を促進するため育毛効果も期待できます。
【ブレンドのコツ】ブレンドに深みを与える
香りのタイプ:ハーブ系
香りのノート:トップからミドル
香りの強さ:中から強
相性の良い精油:カモミール、ジュニパーベリー、ペパーミント、ラベンダー、レモン、ローズ、スイートオレンジ、コリアンダー、シダーウッド、ジャスミン、ゼラニウム、ベルガモット など
ハーブ、樹木、スパイス系の香りとの相性がいいです。
私は柑橘や花の香りにごく少量ブレンドするのも好きです。
簡単・手軽に取り入れる方法【おすすめ】
「クラリセージ、香りが合わなかったらどうしよう?」
自分に合うか、実際に効果が得られるか、続けられるか・・・不安があるとお金をかけるのは躊躇しちゃいますよね。
そういう時には、ブレンドエッセンシャルオイルの芳香浴から試すのがおすすめ。
ブレンドエッセンシャルオイルは芳香浴以外にもちいることができません。
しかし、1本で香りよく調香されていますし、1点投入してみて「自分に合ってるかも」と思えたら少しずつ揃えていくようにすれば無駄な買い物が避けられます。
「部屋に香りを漂わせる程度で変わる??」
最初はそう思いますよね。
けれど、AEAJが行った実験においては、ゼラニウムとローズオットーの吸入(香り刺激)でエストロゲン濃度が増加したとの結果が出ています。
実験の詳細は下記リンク先でご参照いただけます。
下記には、クラリセージにゼラニウムとローズがブレンドされているものを集めてみました。
生活の木では、クラリセージに優しい甘さのゼラニウム・ブルボンや、心を癒し女性を美しく魅せるローズをブレンドした「ジョホリズム」シリーズがあります。
甘くフローラルの香りはふんわりとした優しげな雰囲気で心地よいですよ。
ロールオンタイプは、生理前のイライラしがちな時にはお守り代わりになってくれそう。
持ち運びに便利で外出先でもすぐ使えるのも魅力ですね。
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それと私のおすすめは、ニールズヤードのブレンドエッセンシャルオイルで一番人気「ウーマンズバランス」。
ジョホリズムと同じくクラリセージ、ゼラニウム、ローズがブレンドされていて、気分が揺らぎがちな日も柔らかい香りが心を穏やかさに守ってくれます。
パウダリーでふんわりとした女の子らしいジョホリズムに対し、パチュリやフランキンセンスが入るウーマンズバランスは艶やかな大人の女性のイメージ。
パチュリが苦手と感じる方もいらっしゃるので、心配な方は店頭で香りを試すことをおすすめします。
クラリセージに期待される主な作用
エストロゲン様作用
強壮作用
駆風作用
血圧降下作用
健胃作用
抗ウィルス作用
抗うつ作用
抗炎症作用
抗菌作用
抗真菌作用
抗不安作用
催淫作用
子宮強壮作用
消化促進作用
自律神経調性作用
制汗作用
多幸(たこう)
鎮痙(ちんけい)作用
鎮静作用
通経(つうけい)作用
デオドラント作用
ホルモン調整作用
他
精油の薬理作用について詳細はこちら
【必読】アロマテラピーのルール
アロマテラピーを行うにあたっては下記を守りましょう。
アロマテラピーのルール
- 原液を皮膚につけないようにしましょう。
- 精油を飲用しないようにしましょう。
- 精油が目など粘膜部分に触れないようにしましょう。
- 火気に注意しましょう。
- 子どもやペットの手の届かない場所に保管しましょう。
- 定期的に使用状況をチェックしましょう。
また、お子様や高齢者、妊娠中の方には考慮していただきたい項目がありますので、こちらをあわせてご一読ください。
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クラリセージを使用する際に気をつけること
エストロゲンの多い状態で悪化する婦人科系疾患(子宮筋腫、乳腺炎など)をお持ちの場合やホルモン治療中、また妊娠中・授乳中は使用を控えましょう。
非常に鎮静力が強いため、運転など集中が必要なときには避けましょう。
香りが強いため低濃度から試し加減しましょう。
また、アルコールとの相性が悪いため、飲酒後の使用は避けたほうが無難です。
おわりに
「毎月の憂鬱は当たり前」諦めるのはまだ早い
今回は、女性ホルモンのバランスを整える精油の代表格・クラリセージの働きと疑問点について解説してみました。
精神面への優れた鎮静作用と女性ホルモンのバランスを整える力。
両方からのアプローチが可能なクラリセージは、揺らぎがちな女性のリズムを強力にサポート。
なるべく日常的に取り入れることでストレスを貯めないケアが大切。
「続けられるかな…」と心配なときは、ブレンドエッセンシャルオイルや精油配合のバスオイルなど手軽にできるものを上手に活用してみましょう。
今回の記事がお役に立てば幸いです。
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しかしながら、「医薬品」、「医薬部外品」、「化粧品」ではありません。
香りを楽しみながら、健康維持・増進、美容を目的にアロマテラピーを取り入れてみてください。
心身の状態が悪い時には速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。