アボカドオイル(Avocado oil)に期待できる効果・効能
おすすめの使い方
高い栄養価と保湿力が魅力のキャリアオイルよ。
こんな疑問にアロマセラピストがお答えします
- アボカドってどんな植物?オイルは果実からとれるもの?
- アボカドオイルは肌へのどのような効果が期待できる?
- 食用のアボカドオイルをスキンケアに使ってもいい?
- 乾燥肌には使える?どんな肌に向いているか教えて!
- 使い方や購入にあたって注意することは?
目次よりお好きな項目からご覧いただくこともできます。
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長い伝統を持ったアボカドの木
アボカドの木は中央アメリカ原産のクスノキ科の常緑樹です。
緑色の殻を持つ洋ナシの実に似た形の果実をつけ、それを私達はアボカドとして食用にしています。
その殻はワニの革に似ていることから、和名は「ワニナシ」といいます。
考古学の発掘によると、紀元前7800年にはもうアステカ人がカにアボカドの木を植えていたそう。
また、コロンビアでは建国以前からすでに栽培されていたともいわれており、1万年以上も前からアボカドは重宝されていたようです。
15世紀にはスペイン人によって発見されヨーロッパへ。
そのバターのような果肉は良質な脂肪と栄養分に富んでおいしく人気があります。
また、アボカドの果肉から採れるオイルは治療目的のほか、スキンケアにも伝統的に使われてきました。
現地の老婦人の肌の若々しさが注目され、化粧品としての利用は世界中に広がりました。
アボカドオイルに期待できる肌への効果は?
栄養価の高いキャリアオイルで、肌に栄養を補給し、若々しさをよみがえらせてくれます。
ビタミンAやE、B群、オレイン酸を豊富に含み、肌の生まれ変わりを助け、皮膚組織を活性化させます。
特に乾燥肌に素晴らしい保湿力を発揮。
他のキャリアオイルに比べて角質への浸透力が高く、表皮に用いると肌を柔らかく若々しくします。
かゆみ刺激を鎮め、肌の炎症を抑制するよう働きかけるほか、筋肉の炎症を和らげる効果もあります。
乾燥肌に適したオイルといえばマカデミアナッツオイルもあります。
パルミトレイン酸の恩恵を期待したい場合はマカデミアナッツオイルをお勧めします。
アボカドオイルは「緊急時の栄養ドリンク」のようなイメージ。
お手入れ不足で肌に栄養補給をしたいときに適しています。
もちろんこの2つをブレンドして使うこともできます。
学名:Persea americana(ペルセア アメリカナ)
Persea gratissima(ペルセア グラティシマ)
科名:クスノキ科
主な産地:南アメリカ、メキシコ、スペイン、イスラエル など
抽出法:果肉を低温圧搾法または有機溶剤抽出法
色:透明、黄みを帯びたものから黒っぽい緑がかったものまで
浸透性:とてもよい
感触:粘性が高く滑りにくい やや油っぽい
香り:
アボカド独特のコクのある香り
フレッシュグリーンのやや強い香りを持つものもあります。
こんなときに:お肌の緊急時、お手入れ不足の時に 硬くなった角質に
おすすめの肌質:乾燥~普通肌
使用期限の目安:開封後、4か月から半年
購入のポイント:使いやすいようホホバオイルやマカデミアナッツオイルなどと一緒に購入するのがおすすめ。
保管方法:低温保存すると成分が沈殿するので常温で保存しましょう。
主要成分(参考):
オレイン酸(70%)
リノール酸(10%)
パルミトレイン酸(5~10%)
レシチン、ビタミンA,E,B群など。
※主要成分は産地や抽出法により異なります。
安価なオイルの中には溶剤抽出された低品質のものもありますが、圧搾法で抽出されたオイルの方が高品質で栄養分が豊富です。
また、アボカドオイルは食用でも用いられますが、肌へは食用ではなく化粧品として販売されているものを購入する方が刺激性が低く安心です。
なぜなら、味覚物質は不純物に含まれ、すべて取り除かれると味がなくなってしまうから。
食べる分にはOKな不純物も肌に付着すると刺激になるものもあるので、化粧品グレードのものがより安心です。
リッチな美容オイル アボカドオイルの使い方
乾燥肌や衰えの気になる肌の悩みに積極的に働きかけてくれます。
冬場の乾燥した手足のケアに適しており、角質化した足裏、かかと、ひじなどを柔らかくします。
美容液やクリームに加えるとリッチな使用感になります。
ネイルケアにもお勧めです。
単独での使用も可能ですが、ほかの植物油に混ぜて使用されることが多いようです。
コクのある手触りや香りが気になる場合は、軽くて滑りが良いほかのキャリアオイルに全体の10~25%ほど加えるようにしましょう。
開封後4か月から半年ほど品質を保つので、やや多めの購入も可能です。
私はトリートメントにはホホバオイルやスイートアーモンドオイルにブレンドして、スキンケアにはアボカドオイル単独で使用しています。
【必読】アロマテラピーのルール
精油を用いる(アロマテラピーを行う)場合は下記を守りましょう。
アロマテラピーのルール
- 原液を皮膚につけないようにしましょう。
- 精油を飲用しないようにしましょう。
- 精油が目など粘膜部分に触れないようにしましょう。
- 火気に注意しましょう。
- 子どもやペットの手の届かない場所に保管しましょう。
- 定期的に使用状況をチェックしましょう。
また、お子様や高齢者、妊娠中の方には考慮していただきたい項目がありますので、こちらをあわせてご一読ください。
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購入前に アボカドオイルの選び方
薄い緑色の漂白されたオイルもあるようですが、アロマテラピーには不向きです。
衣服やタオルに色がつくことがあるので注意しましょう。
購入の際には、食用ではなく化粧品として販売されているものを選びましょう。
おわりに
若々しさをよみがえらせる美容オイル
アボカドオイルは、栄養価が高く美容効果に優れたキャリアオイルです。
乾燥肌向きで、お肌に栄養補給をしたいときに最適。
また、かかとやひじなど角質ケアのほか、ネイルケアにも使えます。
こってりとした感触や香りが気になる方は、ほかのキャリアオイルとブレンドして使ってみてください。
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