椿油(Camelia oill)で叶える美髪
【疑問をまるごとすっきり解決】
世界を魅了する日本人のつややかな黒髪は椿油のおかげかも。
スキンケアにも使えるし、比較的もちがよいのも魅力よ。
こんな疑問にアロマセラピストがお答えします
- カメリアオイル?椿油ってアロマテラピーで使うの?
- 食用の椿油ってある?スキンケアに使ってもいい?
- カメリアオイルはどんな使い方ができるの?
- 髪につけるとべたべたする…つけすぎ?使い方が悪い??
スカルプケア・トリートメントの使い方のコツをおさえて、豊かなツヤ髪を叶えましょう。
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椿は日本から世界に広まった園芸花
日本原産のツバキ科の常緑高木です。
伊豆諸島、九州の五島列島などが昔からの産地で、日本から世界に広まった園芸花です。
奈良時代から親しまれ、多くの園芸品種が作られました。
椿油の原料となるのは、日本原産の「ヤブツバキ」。
果実中に数個の種があり、その種から油を得ます。
【食用も】精進料理の揚げ油は椿油だった
椿油は、日本で古来より女性の黒髪を美しく保つ油として重宝されてきました。
しかし、化粧用のみならず、飲用や灯り(あかり)用、薬としても用いられていたそう。
鎌倉時代に確立された精進料理には揚げ油として使用されており、江戸時代には高級店でてんぷら油として使われていました。
食通でもあった将軍徳川家康は、椿油で揚げたてんぷらを食していたのだとか。
オレイン酸を多く含む組成はオリーブオイルと似ており、同じように炒め物や揚げ物、ドレッシングなどに使えます。
オレイン酸の働き
- 善玉コレステロール(HDL)は下げずに悪玉コレステロール(LDL)を下げる。
- 動脈硬化、心疾患の予防が期待できる。
- 小腸で消化されにくく、腸に刺激を与え便秘を解消する。
なお、椿油を料理に使いたい場合は、食用として販売されているものを選びましょう。
食用のオイルの味や風味を生み出しているのは椿油に含まれる微量成分。
その「おいしさ」の元である微量成分は、食用としては問題なくとも、肌へは刺激となることがあります。
化粧用オイルは肌への使用を認められている(品質グレードが高い)ものであり、刺激性が低く安心です。
古くから髪や肌を美しく保つオイルとして人気
オレイン酸が多く(約85~90%)、肌に優しいオイルです。
紫外線防止効果があり、髪や肌を日焼けから守ることができます。
未精製の椿油には独特の香りを持つものもありますが、生成されたものはほぼ無臭。
やや油っぽく重たい感触ですがよく浸透します。
育毛効果があり、頭皮へ栄養とうるおい、弾力を与え、髪を太く強く育てます。
酸化しやすい不飽和脂肪酸・リノール酸は2~4%ととても少ないため、酸化しにくく比較的長期間の保存が可能というメリットもあります。
原料植物名:ヤブツバキ
学名:Camellia japonica(カメリア ヤポニカ)
科名:ツバキ科
主な産地:日本
抽出法:ツバキの種子を低温圧搾
色:薄い黄色
浸透性:よい
感触:未精製のものは普通。
精製度が高いものは軽い感触。
香り:未精製のものは独特の香り。
精製されたものはほぼ無臭。
こんなときに:髪と頭皮のケア、紫外線対策、乾燥肌
使用期限の目安:開封後、4か月から半年
購入のポイント:精製・脱臭したものは専門店で購入可。
保管方法:開封後はしっかり密閉し、冷暗所で保管。
主要成分(参考):オレイン酸、リノール酸、微量成分(ビタミンE)
※主要成分は産地や抽出法により異なります。
椿油(カメリアオイル)のおすすめの使い方
【UVケア】朝のスキンケアの最後に
椿油の主成分・オレイン酸は、人の皮脂にも含まれる成分です。
そのため浸透性に優れ、乾燥肌、老化肌のスキンケアに適しています。
保湿力が高いため、入浴直後の水分が残っている肌につけるとアトピーや敏感肌を保護することができます。
また、紫外線B波(UVB)を吸収する作用があり、紫外線による肌へのダメージを防ぐ効果が期待できます。
紫外線B波(UVB)とは?
肌が赤くなる日やけ(サンバーン)の主な原因は紫外線B波(UVB)。
肌表面の細胞にダメージを与え炎症を引き起こすため、皮膚ガンやシミの原因になります。
また、日焼けは乾燥を招きますが、保湿作用が高いため乾燥によるさらなるダメージを防ぐこともできます。
朝のスキンケアの最後に椿油を2~3滴を手にとり、すり合わせて温めてから、顔全体にハンドプレスして馴染ませましょう。
日中は皮脂分泌が活発になりますので、2滴程度から試し、自身の肌への適量を見つけてみましょう。
紫外線B波(UVB)より紫外線A波(UVA)のほうが地上に多く届きます。
私はスキンケアの最後に「紫外線・乾燥対策+ツヤ肌作り」にトリートメントオイルを使いますが、その後は日焼け止めも重ねています。
紫外線の害をしっかり防ぎたい場合は、日焼け止めの併用をおすすめします。
【ヘッドマッサージ】クレンジング+栄養補給
椿油はヘッドマッサージに使うことができます。
1回の使用量の目安は小さじ2杯(10ml)程度で、湯船につかっているあいだに行うのがおすすめ。
毛穴に詰まった汚れを取り除き、清潔で健やかな頭皮に導きます
椿油でスカルプケア
- 指先に椿油をとり、指の腹で乾いた頭皮全体に満遍なくなじませマッサージします。
- 5分ほどおきます(シャワーキャップを被るとよりベター)。
- ぬるま湯で髪と頭皮をよくすすぎ、いつもどおりシャンプーします。
なお、頭皮にオイルが残ってしまうと油分が過剰になってしまいます。
ヘッドマッサージの後はシャンプーを使い、浸透せず肌表面に残った油分は取り除きましょう。
十分に泡立たないなど油分が過剰な場合は、シャンプーを2回行いましょう。
椿油+精油で相乗効果
【ヘアトリートメント】ダメージから髪を守る
椿油には、髪につやとハリを与え、フケや枝毛といったトラブルを予防する効果が期待できます。
また、ドライヤーやカラーリング、紫外線のダメージから髪を守ることもできます。
シャンプーの後、洗面器のお湯に1~2滴の椿油を入れたものをリンス代わりに使ってみましょう。
または、入浴後、ドライヤー前の軽くタオルドライした髪に1~2滴オイルを馴染ませる方法もおすすめです。
なお、油分が過剰にならないよう、オイルは頭皮につかないようにしましょう。
私はドライヤー前にオイルをつけ、タングルティーザーでブラッシングしています。
独自の構造により絡まることがないため、濡れた髪を傷つけることなく、全体にオイルを馴染ませることができます。
後で洗えるところも衛生的です。
オレイン酸がヘアケア・ヘアスタイリングに役立つ理由は、スイートアーモンドオイルのページで触れていますので、あわせてご参照ください。
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【必読】アロマテラピーのルール
精油を用いる(アロマテラピーを行う)場合は下記を守りましょう。
アロマテラピーのルール
- 原液を皮膚につけないようにしましょう。
- 精油を飲用しないようにしましょう。
- 精油が目など粘膜部分に触れないようにしましょう。
- 火気に注意しましょう。
- 子どもやペットの手の届かない場所に保管しましょう。
- 定期的に使用状況をチェックしましょう。
また、お子様や高齢者、妊娠中の方には考慮していただきたい項目がありますので、こちらをあわせてご一読ください。
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おわりに 艶やかな美髪を育てる椿油
今回は椿油(カメリアオイル)をご紹介しました。
保湿力に優れ紫外線防止効果も期待でき、スキンケアからスカルプケア・ヘアケアまで使えます。
また、酸化しにくい点も魅力。
椿油を使いこなして、いくつになっても豊かなツヤ髪を叶えましょう。
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