【おすすめ】最適なアロマディフューザーの選び方
今回は、精油の揮発性を利用して香りを拡散させるタイプのディフューザーをご紹介していきますね。
こんな方におすすめ
- ディフューザーってそもそもなに?芳香浴には必ず必要?
- 精油は使える?ディフューザーを選ぶときに気をつけることは?
- 安全性が高くて手軽に使えるものはどれ?
- インテリアやファッションに取り入れられるアイテムってある?
- 部屋ごとに適しているディフューザーは?
- 各タイプのメリット・デメリットを知りたい!
目次よりお好きな項目からご覧いただくこともできます。
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芳香浴を始めとしたアロマテラピーの楽しみ方については下記ページで詳しく説明しています。
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アロマテラピー利用法
知らなきゃもったいない!アロマテラピー利用法 アロマって香りを焚くだけだし簡単でいいですよね。 ち ...
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熱や電気を使って精油を拡散させるタイプについては下記ページでご紹介しています。
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最適なディフューザーの選び方(拡散力が高いのは?)
最適なディフューザーの選び方 【拡散力が高いのは?】 前回は精油の揮発性を利用するディフューザーでした。 &nb ...
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ディフューザーってなぁに?
ディフューザーのタイプと特徴
香りを空間に広げ、楽しむことを芳香浴といいます。
ティッシュペーパーやハンカチに精油を垂らして香りをかぐだけの簡単な方法もありますが、アロマ専用の機器(芳香拡散器/ディフューザー)を使えば、香りを効率的に拡散させることができます。
ディフューザーにはさまざまな種類があり、大きく2つのタイプに分けることができます。
- 精油の揮発性を利用して香りを拡散させるタイプ
- 火や電気などを利用して香りを拡散させるタイプ
今回は、「1 精油の揮発性を利用して香りを拡散させるタイプ」について、それぞれの特徴をご紹介していきます。
なお、ディフューザーには精油が使えるものと使えないものがあります。
精油の利用に適さないディフューザーではアロマテラピーを楽しめません。
ディフューザーの紹介の前に、ディフューザーで使用する精油と合成香料の違いについて説明します。
精油の使用に適したディフューザーを選びましょう
合成香料とは、下記の条件に当てはまるものを指します。
合成香料
- 石油系の原料から化学的に合成した香料
- 「1」を調合して作られた香料
- 天然の香料から単一成分を取り出した香料(単離香料)
精油などの天然香料と合成香料では、香りの感じ方が大きく異なります。
ポイント
天然香料
- 数百種類以上の芳香成分で構成される。
- 各芳香成分量は少ないため、香りは複雑で奥行きがある。
- 合成香料と比較すると香りの持続力はない。
- 揮発性が高いため時間帯ごとに香りを変えることも容易。
ポイント
合成香料
- 特徴的な成分を選択して人工的に再現するため、構成する芳香成分の数は少ない。
- 1つあたりの芳香成分の量が多い。
- そのため、香りを強く感じ、結果として残香性が高くなる。
合成香料も香りを楽しむ分には全く問題ありません。
しかしながら、アロマテラピーの効果を得ることはできません。
アロマテラピーでは精油を使用する必要がありますので、「精油を使用できる芳香器かどうか」をご確認のうえお選びください。
例えば、精油は揮発性が高く本来完全に揮発するものですが、ポプリオイルやフレグランスオイルはそうとは限りません。
また、精油の種類によってはプラスチックを溶かすものがあります。
指定されたもの以外の使用では器具が壊れてしまいますので、取扱説明書の記載に従ってください。
精油について詳しくは下記ページをご参照ください。
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精油(エッセンシャルオイル)とは
アロマテラピーでは精油の使用が前提 アロマテラピーでは、必ず精油を使用するという約束があります。 アロマオイルという製品名がつ ...
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精油の揮発性を利用するタイプのディフューザー
精油の揮発性を利用して香りを拡散させるタイプは、加熱による香り成分の変質がなく、香りの揮発の仕方が安定しているのが特徴です。
小さい子どもやペットがいる家庭でも安心・安全に使用でき、とても手軽に取り入れられることから、近年はこのタイプが主流となっています。
ポイント
熱を使わないタイプのメリット
- 熱による香りの劣化がない
- 香りの揮発の仕方が安定している
- 熱を使わないためお子様やペットにも安心・安全
- とても手軽[/st-cmemo]
香りを拡散させる方法ごとに、それぞれの特徴とどのようなタイプがあるのかを見ていきましょう。
自然蒸散式 精油をしみこませて使うディフューザー
オイルを受け皿となるものに垂らし、自然に揮発する香りを楽しむ芳香器です。
精油をしみこませて使うものには、素焼きの陶器のものや木製、布やシールタイプなどがあります。
においが気になる玄関やトイレ、洗面所などで使うと良いでしょう。
ココがメリット
- 熱による劣化がなく自然な香気
- 電源を必要としない
- 小型で手入れに手間がかからず手軽
- 種類が豊富
ココがデメリット
- 拡散力が低いため広い空間には不向き
- 香りの立ち方は弱い
- 香りの持続力が弱い
この方式は多くの種類の商品があるので、それぞれ一般的な使用のものを見ていきましょう。
アロマストーン 素焼きや石膏など素材はさまざま
オイルの原液を直接しみ込ませるための石で、素焼きのものや石膏で作られたものなど多くの種類があります。
オイルを数滴たらすとほのかに香りが拡散し、初心者でも手軽に楽しむことができます。
自然に香りが広がりますが拡散能力が弱いので、仕事の際のデスク、寝る前の枕もとなどのシーンに合わせてみましょう。
枕元で使うならよく眠れるようスイートオレンジやラベンダー、プチグレンなどが適しています。
旅先で使う場合などはブレンドエッセンシャルオイルが便利です。
収納ケース付きは持ち歩きに便利です。
こちらは、通常の陶器より吸水性の高い白雲陶器でできています。
こちらもセラミックタイプ。
ボトルタイプだと気分転換にすぐ香りを変えることはできませんが、適宜精油を補充手間がなく、一定期間継続して使えるメリットがあります。
また、テラコッタを使用した製品もあります。
テラコッタ (terra cotta) とはイタリア語の「焼いた (cotta) 土 (terra)」に由来する言葉で、素焼きの焼き物のこと。
プレート状などのテラコッタに精油を1~5滴垂らし、部屋の中に置いて香りを拡散させます。
テラコッタは精油の吸収性が高いため、部屋が広くなければこれを置いておくだけで十分に香りが広がります。
熱を加えずにそのままの状態で芳香させるので、自然な香りを楽しめます。
アロマストーンは場所を取らないため、お手洗いなど狭い空間でも使いやすいです。
お手洗いでは、殺菌・空気清浄効果がある精油を選ぶのが効果的です。
なお、石膏を使ってアロマストーンを手作りすることもできます。
作り方は下記の動画がわかりやすく参考になります。
ポイント
- 自然に香りが広がるが拡散力は弱い
- 素材によって拡散力に差がある
- テラコッタは自然蒸散型としては精油の吸収性・拡散力が高め
- 柑橘系精油や粘性が高い精油の場合色が残ってしまうことがある。
- デスクや枕元など限られた空間で過ごすときに
- 手軽に持ち歩きができ旅先でも便利。
- 置物タイプだとインテアとしても楽しめる。
- 拡散できる空間の広さの目安:2~3畳
スティックディフューザー 継続利用+濃度調整できるものも
木やナイロンなどで作られたスティックの表面から空気中に香りを拡散させるタイプです。
部屋の大きさや環境によって、スティックの本数を調整することで香りの強弱を調節できるものもあります。
置き場所を選ばず、一定期間継続して使用可能なため、玄関やパウダールームなどでよく使われています。
なお、スティックタイプは合成香料のものも多く出回っていますので、購入時には確認しましょう。
ポイント
- 香りの強さを調節できる
- ボトルに香料が入っているため、精油を継ぎ足す手間がなく一定期間継続して使用できる
- 玄関やパウダールームに最適
- インテリアとしても素敵なものが多い
- 精油を使ったものが限られているため、購入時には確認が必要
- 拡散できる空間の広さの目安:6~8畳
フェルトタイプのディフューザー
天然の羊毛フェルト素材を使用し、香りとともに鮮やかな色合いや優しい触感が楽しめるディフューザー。
フェルト部分い直接オイルを数滴たらし、香りを自然に拡散させます。
壁や家具、ドアなどに取り付けられるものもあり、インテリアとしても楽しめます。
こちらのタイプだと扇風機に取り付けることもできます。
夏はミント系やライム、レモンの精油を使うと体感温度を下げることができてより涼しく過ごせますよ。
なお、扇風機のほか、マスクの内側や洋服で香りを楽しみたいときにはアロマシールもあります。
こちらはシールに精油を垂らして使用するタイプです。
※最初から香りがついているわけではありません。
使用頻度が多い場合、使い捨てとなるためマスク用のスプレーや香水を手作りする方がよいですが、さまざまなシーンで香りを取り入れることができるメリットがあります。
名刺入れに忍ばせておくと、名刺をふんわり香らせることができます。
ポイント
- フェルトならではの優しい風合いが出る
- 熱による香りの劣化がない
- 香りの揮発の仕方が安定している
- 熱を使わないためお子様やペットにも安心・安全
- とても手軽
- 色素を持った精油や粘性が高い精油を使うと張り付けた部分にしみを残してしまう可能性がある。
- 拡散できる空間の広さの目安:2~3畳
アクセサリータイプ ピンディフューザー、ネックレスなど
洋服の胸元や首元につけられるピンバッチやネックレスなどアクセサリータイプのディフューザーもあります。
お好みの精油を数滴垂らして使います。
香水のような感覚で気分やファッションに合わせて香りを手軽に楽しむことができ、ファッションのアクセントにもなります。
ポイント
- ファッションとして楽しむことができる
- 作家さんの一点ものやオリジナルで作成する楽しみも
- 熱による香りの劣化がない
- 香りの揮発の仕方が安定している
- 色素を持った精油や粘性が高い精油を使うとシミになる可能性がある。
- 拡散できる空間の広さの目安:身の回り
おわりに お気に入りを探してみましょう
今回は、精油の揮発性を利用して香りを拡散させるタイプのディフューザーを紹介しました。
このタイプのディフューザーは、香り成分の変質がなく、香りの揮発の仕方が安定しているのが特徴です。
小さい子どもやペットがいる家庭でも安心・安全に使用でき、とても手軽に取り入れられることから、近年はこのタイプが主流となっています。
また、既製品はもちろん、作家さんの一点ものを選ぶことや手作りする楽しみができるのも魅力。
なお、香りをより効果的・広範囲に届けたい場合は、熱や電気を使って精油を拡散させるタイプが適しています。
ご自身に最適なディフューザーを選ぶための参考になれば幸いです。
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精油は体と心に働きかける力をもっています。
しかしながら、「医薬品」、「医薬部外品」、「化粧品」ではありません。
香りを楽しみながら、健康維持・増進、美容を目的にアロマテラピーを取り入れてみてください。
心身の状態が悪い時には速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。