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リモートワークの効率アップに役立つアロマレシピ

12/05/2020

仕事モードON!テレワークの効率アップに役立つアロマレシピ

 

今回は、「仕事モードをオンにするアロマ」をテーマにご紹介したいと思います。

 

 

 

 

テレワークに切り替わる人が増えていますね。

 

私自身、現在家で仕事をしていますが、このスタイルに切り替えた当初難しく感じていたのは仕事とプライベートの切り替えでした。

 

  • オフを過ごす部屋で仕事をするというのは、どうにもだらだらしてしまい集中力が欠ける。
  • 集中力が欠けると作業効率が落ち、結局仕事時間が伸びてしまう。
  • 仕事の後も、心理的に仕事のことをひきずってしまいがち。

 

そこで私が取り入れたのは「香りのスイッチ

 

集中力、記憶力を高める精油を部屋で焚いて楽しむ方法(芳香浴法)です。

 

「気づけば没頭できていた」という感覚が得られると充実感はありますし、夜は気兼ねなくのんびり過ごせます。

 

 

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香りは気分も左右する!?アロマテラピーのメカニズム

 

気分の切り替えに香りが有効であるのは、香りが一瞬で心身をシフトさせる力を持っているからです。

 

中枢神経を刺激し、疲労や眠気を軽減するものとしては、カフェインも挙げられます。

 

私も朝はコーヒーをいただきますし、今はエナジードリンクやコーヒー、お茶を召し上がる方も多いと思います。

 

コーヒーを飲んだあと、カフェインの作用が現れるまでには30分から1時間ほどかかります。

 

なお、香りの刺激が脳へ伝わるまでの時間は0.2秒以下

 

歯痛や体の深部の痛みが伝わるまでに要する時間は0.9秒かそれ以上と言われていることからも、香りの刺激は早いことがわかるかと思います。

 

では、香りの刺激は体にどのように作用していくのでしょうか。

 

香りを嗅いで気分に変化が起きたり、全身のバランスが整った入りするのは、精油成分の情報が脳による神経伝達物質の放出に関わるからだと考えられています。

 

 

嗅覚は感覚器の中で唯一大脳辺縁系を直接刺激します。

 

 

アロマテラピーが心身に作用するメカニズムは、嗅覚と脳の仕組みと関連づけて説明されます。

 

空気中に蒸発した精油の芳香成分を吸い込むと、分子が鼻腔びくう(鼻の内部にある空間)の天井部分にある粘膜に付着し、その情報が電気信号(神経インパルス)になって、感情や気分、記憶、知的活動などとの関係が深い大脳辺縁系に直接伝わります。

 

さらに、視床下部へ伝わり、自律神経や内分泌系、免疫系に働きかけていき、全身に作用を及ぼします。

 

アロマテラピーのメカニズムについては下記ページでも詳しく解説しています。

 

アロマって効果あるの?体に作用する仕組み

アロマテラピーって本当に効果あるの? 体に作用する仕組みから根拠まで徹底解説 【あやふや→すっきり!】     「アロマ ...

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お勧めの精油

 

では、ここからはテーマに即したお勧めの精油を紹介していきたいと思います。

 

ハーブ系の香り

 

集中力の強化、頭脳明晰作用で知られているものとして代表的な精油です。

 

作用が強い分、少々刺激があるため少量を用いるようにします。

 

 

ローズマリー(シネオール)

 

ユーカリに似た爽やかでリフレッシュできる強いハーブの香りです。

 

クリアで目が覚めるような刺激があり、脳を活性化させ、記憶力集中力を高めます。

 

眠気覚ましにも効果的です。

 

ストレスや落ち込み、イライラ、気力がわかないときなどに脳に活力を与え、やる気や自信を引き出します

 

気持ちの乱れがあり意識を集中させるとが難しいときには、頭をすっきりさせ、気分転換を促します

 

  • 高血圧、てんかん、乳幼児、妊娠中、授乳中の使用は控えましょう。
  • 作用が強いので、少量(0.5%以下)の使用で十分な効果が得られます。
  • ローズマリーには、3つのケモタイプ(化学種)が存在しますが、シネオールタイプが使いやすいかと思います。

 

 

バジル(スイート)

 

心地よい甘さを持つややスパイシーな香りです。

 

多忙でストレスが多く疲れ切っている人、緊張しやすくストレスを感じやすい人に向いています。

 

頭脳明晰作用があり、記憶力や集中力が欠如したときにお勧めです。

 

心理的な問題に広く使われ、抑うつ不安症神経疲労などにも効果的です。

 

 

レモングラス

 

レモンに似たグリーン調の鮮烈で力強い香りです。

 

精神を高揚、活性化してやる気や集中力を高めます

 

心配事があり、常にその問題に意識が集中して疲労してしまうときに使うとその爽やかな香りが元気を回復させます。

 

視野を広げて冷静に解決策を生み出せるよう助けてくれるといわれています。

 

  • 少々香りに癖があり、合わない場合は気持ちが悪くなることがあるので、少量から試してみましょう。
  • 作用が強いので、少量(0.5%以下)のブレンドで十分な効果を得られます。

 

 

ペパーミント

 

強く染み通るような、鋭くも爽やかなメントールの香りです。

 

心、体、精神に活力を与え、頭をクリアにします。

 

精神的な疲労が重なった時、憂鬱な気分が続くときに使うと刺激を与えてすっきりと冷静な気持ちにしてくれます

 

環境の変化を経験して間もないころに用いると新しい考え方や環境を消化し、受け入れてそこから新たなアイディアや直感、ひらめきを生むことを助けるといわれています。

 

  • 妊娠中、授乳、6歳未満の乳幼児、高血圧、てんかんの方への使用は控えましょう。
  • 神経への刺激が強いので、高濃度、長期使用には注意してください。

 

 

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樹木系の香り

 

すっきりとした森林を思わせる香りは、シャープながらも穏やかな作用で使いやすいと思います。

 

 

ジュニパーベリー

 

深い森林を思わせる針葉樹の香り頭の働きをクリアにします。

 

停滞気味だった気持ちをリフレッシュさせてやる気を高めてくれます。

 

ネガティブな感情やわだかまりをすっきりクリアに取り除き、新しいことに対して前向きに取り組めるようサポートします。

 

  • 妊娠中の使用は控えましょう。
  • 重い腎臓の疾患がある人には使用を避けましょう。
  • 腎臓に対し強力な作用があるので、2週間以上など長期に渡る連続使用は避けましょう。

 

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ティートリー

 

フレッシュで清潔感があり、すっきりとしたシャープな香りです。

 

頭の中が気ぜわしくやることがたくさんある状況などでは、頭に上がった気を落ち着かせて冷静に物事に取り組めるようにしてくれます。

 

心と体を強壮して沈んだ気持ちを引き上げ、意欲や活力を取り戻すよう働きかけます

 

  • 妊娠初期の使用は避けましょう。

 

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ユーカリ(グロブルス)

 

クリアでミントに似たシャープな香りです。

 

頭脳を明晰にして集中力を高めます

 

閉塞感や圧迫感を感じ、心理的にも息が詰まるような苦しさを一掃して、積極的で意欲的な気持ちを取り戻すようサポートしてくれます。

 

シャープな香りがイライラや興奮を鎮め、冷静にしてくれます。

 

  • 非常に強い香りなのでブレンドの際は少量にしましょう。
  • 妊娠初期、乳幼児、高血圧症の人への使用は控えましょう。
  • 高濃度で用いると皮膚刺激があるので、敏感肌の人は使用量や濃度に注意しましょう。

 

 

柑橘系の香り

 

集中力を上げる効果は上記と比較し少々劣りますが、気分をリフレッシュさせるなどの心理的作用や、香りをよくする意味でも十分な相乗効果が期待できるためブレンドにお勧めです。

 

 

 

 

レモン

 

酸味があるフレッシュで鋭い柑橘の香りです。

 

冷静な判断記憶力、集中力を高めて意欲的に活動したい日に適しています。

 

脳を刺激してリフレッシュさせやる気を引き出します。

 

「就業中に吸入して入力ミスが減った」、「認知症への効果が認められた」など研究報告が知られています。

 

心を冷静にする作用もあるので、動揺したとき、気持ちが高ぶった時にも役立ちます。

 

 

ゆず

 

晴れやかでフレッシュな日本らしい柑橘の香りが、落ち込んだ気持ちを明るく前向きにします。

 

頭の働きをクリアにします。

 

イライラしたり怒りが収まらないときなどは、落ち付かせて穏やかな気分になれるよう導きます。

 

  • 酸化しやすいので取扱いに注意してください。できれば8度以下での保存をお勧めします。

 

 

グレープフルーツ

 

甘さの中にほのかな苦みを感じるフレッシュな柑橘の香りです。

 

頑張りすぎて理想と現実とのギャップに失望や不満を感じやすく、落ち込みや怒り、イライラを感じるときに緊張した気持ちをほぐして幸福感をもたらします。

 

落ち込みに対しても気力回復に働きます。

 

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ベルガモット

 

やや辛口で大人向けの爽やかな柑橘の香りです。

 

閉塞感や漠然とした不安から心を解放し、深い部分からゆっくりと整え、穏やかでバランスの取れた精神状態に戻してくれます。

 

鎮静と高揚、両方の作用があり、不安、緊張、怒りを和らげ、憂鬱な気持ちを癒してくれます。

 

 

寒く長い冬の期間、北欧や英国では抑うつ症の人口が増えます(SAD/季節性情緒障害)。

その場合、ベルガモットを入浴に使用することにより、太陽にあたった時のような抗うつ効果を与えることが研究で分かっているそうです。

 

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ブレンドの一例

 

精油は一本でも十分効果を得られますが、組み合わせることで相乗効果が期待できます。

 

ブレンドには香りの強度、調和を考慮した目安はありますが、正解はありません。

 

下記の例はあくまで参考です。

 

ぜひ、ご自身で楽しみながら好みのブレンドを見つけてみてください。

 

高血圧の気になる方が、血圧上昇作用のある精油(ローズマリー、ジュニパー、ペパーミントなど)を使用されたい場合は、少量を血圧降下作用をもつ精油(ラベンダー、スイートマジョラムなど)とブレンドし用いることでバランスが取れるかと思います。

私は、高血圧の持病がある家族にペパーミントを使いたい場合はラベンダーをブレンドしていますが、今のところ不調が出たことはありません。

しかしながら、感受性や体質には個人差がございますので、予めお医者様にご相談のうえご利用されることをお勧めいたします。

 

 

レモングラス×ローズマリーorペパーミント

 

シャープなグリーン調にやや甘いレモンの香り。

 

強い香りの組み合わせなので、全体の滴数は少なめで良いでしょう。

 

 

ジュニパー×ローズマリー×グレープフルーツ

 

ほのかな苦みとスパイシーさが活力をくれます。

 

ジュニパー、ローズマリーは少なめに、グレープフルーツを多めにブレンドするとバランスが取れます。

 

 

ユーカリ×ペパーミントorティートリー

 

透き通るような爽快な香りがリフレッシュさせてくれます。

 

レモンやゆずを加えると、フルーティーで柔らかい印象になります。

 

 

バジル×ローズマリー×レモンorベルガモット

 

ローズマリーのシャープさをレモンとバジルで優しくまとめています。

 

ローズマリー、バジルは少量で、レモン、ベルガモットは多めにするとよりマイルドな印象になります。

 

甘さがほしいときはレモン、柔らかくしたいときはベルガモットが良いでしょう。

 

 

ゆず×ジュニパーorローズマリー

 

シャープな香りを柑橘の甘さが優しい印象に仕上げます。

 

ジュニパー、ローズマリーは少なめに、ゆずを多めにするとバランスが取れます。

 

 

使いやすいブレンドオイル

 

用途に合わせてブレンドされた精油も販売されています。

 

ブレンドされたオイルは入浴等に使うことはできませんが、芳香浴の利用から試してみたい方にお勧めです。

 

芳香拡散器(ディフューザー等)がお手元にない場合、コットンやコップを活用する方法もありますので、詳細については下記をご参照下さい。

 

 

 

 

 

 

 

1本(5ml)でどれくらい利用できるのか、初めての場合は想像がつきにくいですね。

精油瓶は1滴あたり約0.05mlとなるよう作られているので、5mlでは100滴10mlで200滴になります。

なお、香りの強さにより異なるためあくまで目安ですが、芳香浴の場合は2畳につき1~2滴程度

つまり、6畳の部屋での利用を想定すると、1日4滴として5mlで25日ほど利用できる計算になります。

 

例として、私は9畳の部屋で1日作業するのに、プラナロム社のブレンドオイル「アロマフレグランス コンセントレート」だと4滴を利用しています。

 

ローズマリーやバジルは香りも作用も強いため、滴数は少なめで足りるようです。

 

また、朝焚いて夕方には「リラックスタイム」の香りに切り替えるため、その滴数を消化する程度が私にはちょうどよい加減となっています。

 

嗅覚は香りの変化を機敏に感じ取るように発達しているため「慣れ」が早く、部屋で焚く香りはすぐ感じなくなります。

しかしながら、香りの刺激は最初に感じた時点で体に作用していますし、精油が残っている間は継続していますのでご安心ください。

柑橘系やミントの香りでは胃腸の働きが活発になるので、通常より空腹を感じやすいことから作用を実感される方もいらっしゃいます。

 

参考:私の体験

集中力、記憶力を高める精油としてユーカリレモンローズマリーが良いと学び、最初はその3種から試しました。

 

その他、バジルやペパーミントなども順に試していったのですが、今では仕事時間はローズマリーメインに定着しました。

 

どの香りも好きですが、試していくうちに、私はローズマリーでぐっと集中力が増し時間を忘れて没頭できることに気づきました。

 

私は低血圧で冷えやすい体質のため、血圧を上げ血流促進を促す力のある香りを体が好んでいるのかもしれません。

 

また、香りは記憶との結びつきが強いためか、今ではローズマリーの香りで速やかに「仕事モード」に切り替わるようになりました。

 

もちろん、体調は日々変化するので、その日の香りの感じ方に合わせて単独で、もしくはブレンドして焚いています。

 

なお、こちらは、セラピストの友人からいただいた九州産のゆずの果皮から水蒸気蒸留法で取られた精油です。

 

蓋を開けた瞬間から漂うおいしそうな香りに驚きました。

 

レモンよりまろやかでみずみずしい甘さとわずかな酸味は、ローズマリーとも相性が良いです。

 

また、ペパーミントと合わせると澄み切った爽やかなブレンドになりますので梅雨の時期にもよさそうです。

 

現在は甘夏の精油となっていますが、詳細な情報につきましては大一食品工業(株)様のホームページにてご確認ください。

 

 

 

※選択すると外部リンクへ遷移します。

 

カジュアルな使い方ではありますが、朝のシャワータイムにローズマリーを使うのも私のお気に入りです。

朝、浴室の床にローズマリー精油を1~2滴落としてから入ると、シャワーのしぶきと湯気で一気に香りが立ち上ります。

体に活力が入る感じで短時間でもしっかり温まり、シャキッと気合いが入ります。

なお、この方法は原液が肌に触れる可能性がありますので、気になる方は無水エタノールで希釈して使うことをお勧めします。

 

 

おわりに

 

私自身、勉強する前はアロマテラピーは嗜好品のようなものだと思っていました。

 

ただ少しいい匂いがするというだけで、なんとなくいいことをしているような気分になるというか・・・。

 

「ガムを噛んで味がする間はおいしい」というのに似たような!?ひととき気を紛らすものくらいに捉えていました。

 

けれど、試してみると思った以上に効果的で、今では精油があるのは当たり前の生活になっています。

 

少しでも心身の負担を軽くするのに今回の記事がお役に立てば幸いです。

 

 

アロマテラピーが初めての方は、安全にご利用いただけるようあわせて下記ページをご一読くださいませ。

 

アロマテラピーのルール(精油を安全に活用するために)

アロマテラピーのルール~精油を安全に活用ために~ 精油は、植物から抽出した天然の物質だからと言って100%安全だというわけではありません。 ...

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