リツエアクベバ(Litsea/May Chang)の香りと効能
おすすめの使い方
リトセアとかメイチャンの方が呼びやすいかしら?
香りのイメージがつかないです!
こんな疑問にアロマセラピストがお答えします
- リツエアクベバ?リトセア?メイチャン??どんな植物?
- どんな香りなのか知りたい
- どんな使い方ができる?効果・効能を教えて
- ブレンドのコツは?相性の良い精油を知りたい!
下記の目次よりお好きな項目からご覧いただくこともできます。
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リツエアクベバってどんな植物?
リトセア、メイチャンとの関係は?
スパイシーな果実を実らせ、香りの高い葉と花をつけるアジア原産の小さな落葉小高木です。
果実の多くは香料として、石鹸、デオドラント剤などの成分に広く使われています。
中国では生薬として使われてきた歴史があります。
「リツェア」、「リトセア(Litsea)」、「メイチャン(May Chang)」などの別名を持ち、コショウによく似た小さな実は中華料理によく使われるため「チャイニーズ・ペッパー」と呼ばれることもあります。
甘いシトラス系の香りのリツエアクベバ
ハーブ系を基調としながらフレッシュなレモンに似た柑橘系の香りを持っています。
スパイシーで甘酸っぱさも感じられる爽やかでフルーティーな香りです。
心身に太陽の輝きにも似たパワーをくれる精油
やや甘い柑橘系の香りは、沈んだ気持ちを盛り上げ楽しい気分にしてくれます。
鎮静作用とともに、精神を刺激して気分を高揚させる効果があるので、ストレスなどで気持ちが疲れている時に助けになってくれます。
ストレス解消、痛みを和らげるためのトリートメントオイルとして使うと良いでしょう。
メリッサに含まれるネロールやゲラニオールという成分が含まれているうえ、リーズナブルな価格であることから、ヨーロッパでは高価なメリッサの代用に使われることがあるようです。
なお、成分にレモングラスと同じくらいのシトラールを含みレモン様の香りがしますが、柑橘系の植物ではなく、光毒性はありません。
リツエアクベバとレモングラスのシトラール含有量は同程度ですが、レモングラスの方が香りの持続性が高いようです。
精油の歴史は新しく、欧米で広く知られるようになったのは最近です。
学名:Litsea cubeba
和名:アオモジ
科名:クスノキ科
主な産地:中国、マレーシア、ベトナム
抽出部位:果実
抽出方法:水蒸気蒸留法
精油の色:薄い黄色
主な成分(目安):
アルデヒド類(シトラール、シトロネラ―ル)
テルペン系炭化水素(リモネン、αーピネンなど)
テルペン系アルコール(ゲラニオール、シトロネロールなど)
※精油の含有成分や割合は、産地や気候などにより異なります。
リツエアクベバが持つ心身への作用
【心への作用】
まるで太陽が輝きわたるような雰囲気を作りだす
非常に気分を高揚させ、刺激します。
強い高揚作用とともに気分を鎮静させる作用も併せ持っています。
利用方法:芳香浴法、沐浴法、トリートメント法 など
【体への作用】
弱った体を刺激し活力を蘇らせる
エネルギーが枯渇してしまったような状態で効果を発揮します。
ストレスからくる消化器系のトラブルに有効で、消化を促進したり、吐き気や鼓腸といった胃腸の不快な症状を和らげる働きをします。
殺菌・消毒作用は、風邪やインフルエンザなどの感染症が流行する時期の芳香浴に適しています。
呼吸器系の炎症を鎮める働きを持つため、のどの痛みを軽減するのにも役立ちます。
ストレス解消や痛みを和らげるにはトリートメントもよいでしょう。
利用方法:芳香浴法、沐浴法、トリートメント法 など
【肌への作用】
脂性肌向きのリツエアクベバ
肌に対して、強壮作用、収斂作用を備えています。
脂性肌の皮脂バランスを整え、清潔に保つよう働きかけます。
油っぽい頭皮・髪のケアにも適しています。
利用方法:手作りコスメ(化粧水、シャンプー、石鹸) など
【ブレンドのコツ】滴数を加減しましょう
香りのタイプ:柑橘系
香りのノート:トップノート
香りの強さ:強
相性のよい精油:イランイラン、スイートオレンジ、ジャスミン、ゼラニウム、ネロリ、バジル、ローズ、プチグレン、ラベンダー、ローズウッド、ローズマリー など
柑橘系、花、樹木、ハーブの香りとよく調和します。
同じレモンっぽい香りを持つ精油と組み合わせるのもよいでしょう。
香りが強いため、ほかの精油と調和するよう量を加減しましょう。
リツエアクベバに期待できる作用
鬱滞除去作用
強壮作用
駆風作用
抗鬱作用
抗炎症作用
抗菌作用
催乳作用
殺菌作用
刺激作用
収斂作用
鎮静作用
消化促進作用
他
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【必読】アロマテラピーのルール
アロマテラピーを行うにあたっては下記を守りましょう。
アロマテラピーのルール
- 原液を皮膚につけないようにしましょう。
- 精油を飲用しないようにしましょう。
- 精油が目など粘膜部分に触れないようにしましょう。
- 火気に注意しましょう。
- 子どもやペットの手の届かない場所に保管しましょう。
- 定期的に使用状況をチェックしましょう。
また、お子様や高齢者、妊娠中の方には考慮していただきたい項目がありますので、こちらをあわせてご一読ください。
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リツエアクベバの使用にあたり気をつけること
妊娠中・授乳中は使用を控えましょう。
かなり強い芳香をもつため使用量に気をつけましょう。
刺激性もあるため、低濃度での使用がお勧めです。
おわりに 明るい気分に導いてくれるパワフルな香り
リツエアクベバは甘酸っぱく爽やかでフルーティーな香りです。
別名「リツェア」、「リトセア」「メイチャン」などとも呼ばれ、作用と香りが似ていることからメリッサの代用として使われることがあります。
強力な高揚作用で沈んだ気持ちを引き上げてくれますが、同時に冷静さももたらしてくれます。
ストレスによる消化器系の不調にも効果的で、トリートメントで用いるのもおすすめです。
刺激は強いため、使用量や濃度、使用期間に配慮しましょう。
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精油は体と心に働きかける力をもっています。
しかしながら、「医薬品」、「医薬部外品」、「化粧品」ではありません。
香りを楽しみながら、健康維持・増進、美容を目的にアロマテラピーを取り入れてみてください。
心身の状態が悪い時には速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。