【美肌を保つ秘訣】
マカデミアナッツオイルに期待できる効果
どんな人に向いていますか?
パルミトレイン酸による若返り効果は侮れないわ。
早速詳しく見ていきましょう。
アロマセラピストがこんな疑問にお答えします
- マカダミアってどんな植物?オイルは果実からとれるもの?
- マカダミアナッツオイルは肌へどのような効果がある?
- 食用のマカダミアナッツオイルをスキンケアに使ってもいい?
- マカダミアナッツオイルは刺激がある?安全性について知りたい!
- どんな肌に向いているか教えて!
- ヘアケアに使える?紫外線を防ぐ効果は期待できる??
目次よりお好きな項目からご覧いただくこともできます。
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マカダミアってどんな植物?
オーストラリア原産のヤマモガシ科の植物です。
18世紀に移住者がオーストラリアに渡ってきたときに、栽培に適した唯一の植物としてアカデミアの木を見出しました。
葉は長楕円形で光沢があり、ふちがフリルのように波状になっています。
脂肪、鉄、カルシウム、リンなどの栄養が豊富な丸い種子は、オーストラリア先住民アボリジニの主食とされていました。
消費量は世界中で急激に増えていますが、その理由はこのナッツが食用としてばかりではなく、そのオイルが高級化粧品業界で貴重な原料となるからです。
10年ほど育つと1本の木から殻付きで12~14㎏のナッツが収穫できます。
100gのナッツは75gのオイルを含み、アボカドオイルと同程度長持ちし、抗酸化作用があります。
こちらの動画にはマカダミアナッツの種まきから収穫までが描かれています。
アーモンドと同様に種子ではなくその中にある核果を私達は食べています。
その構造もこちらはわかりやすいかと思います。
マカダミアナッツオイルの美肌効果
マカダミアナッツオイルの一番の特徴は、他に類を見ないほど多くのパルミトレイン酸を含んでいることです。
人が皮膚を守るために自ら分泌する皮脂には、皮膚や血管の若さを保つパルミトレイン酸(POA)と呼ばれる物質が20%ほど含まれていますが、実はマカダミアナッツオイルにも同じ程度含まれています。
このため、マカダミアナッツオイルは皮膚への刺激が少なく、肌なじみが抜群。
「バニシングオイル=消えて見えなくなる油」と表現されるほど浸透性に優れ、一緒に含まれる成分も肌の奥まで届きやすくしてくれます。
また、パルミトレイン酸は若い皮膚には多く含まれていますが、30代より加齢とともに減少していくことが報告されています。
マカダミアナッツオイルではパルミトレイン酸を補うことができるため、しわやたるみなどの加齢によるトラブル解消効果もピカイチ。
老化肌の若返りに関して確実な成果を上げ、心地よい柔らかくハリのある皮膚感を与えてくれます。
構成成分の大部分を占めるオレイン酸およびパルミトレイン酸は、どちらも二重結合が1つのみの不飽和脂肪酸であるため、酸化しにくい利点があります。
オレイン酸含有率の高いことが魅力ですが、このオレイン酸の作用はパルミトレイン酸によってサポートされて肌への安全性を高めています。
皮膚の再生を促す作用があり、微量に含まれるビタミンA、B、Eがさらにこの作用を強化。
また、角質化のプロセスをコントロールする働きがあるため、肌の抵抗力を高め、強くします。
学名:Macadamia ternifolia / Macadamia integrifolia
(マカダミア テルニフォリア / マカダミア インテグリフォリア)
主な産地:オーストラリア、パラグアイ、アメリカ(ハワイ、マウイ)
抽出方法:種子を低温圧搾
浸透性:とてもよい
感触:やや粘性はあり。肌にすばやく吸収されるもべとつかない使用感。
香り:ほぼ無臭ですが、かすかなナッツの香りを持つものもある。
肌質:乾燥しすぎてかゆみがある肌、衰えが気になり始めた肌、乾燥~普通肌
使用期限の目安:開封後、半年から8か月以内
用途:ヘアケア、スキンケア全般。
オイルの成分(目安):
オレイン酸 55~67%
パルミトレイン酸 18~25
パルミチン酸 7~9.5%
エイコセン酸 2.5%
その他 5.5%(ビタミンA、B、E、ミネラル物質)
なお、安価なオイルの中には溶剤抽出された低品質のものもありますので、必ず圧搾法で取ったオイルであるか確認しましょう。
また、マカデミアナッツオイルは食用でも用いられます。
食用ではなく化粧品として販売されているものを購入するようにしましょう。
なぜなら、味覚物質は不純物に含まれ、すべて取り除かれると味がなくなってしまうから。
食べる分にはOKな不純物も肌に付着すると刺激になるものもあるので、化粧品グレードのものがより安心です。
マカダミアナッツオイルはどんな使い方ができる?
しわや乾燥がひどく、衰えが気になる肌におすすめです。
背中や足のすねなどがかゆくなり、気づかぬうちに掻いてしまったりや炎症を起こしてしまう場合に、潤いを補う保湿性と浸透力が役立ちます。
乾燥が気になる季節やご高齢の方へトリートメントを行うときに用意しておきたいオイルの1つです。
単品の使用でも使用できますが、ホホバオイル、スイートアーモンドオイル、アプリコットカーネルオイルなどとブレンドして使うのも良いでしょう。
トリートメントのほか、美容オイルとしてそのまま使ったり、精油を加えてスキンケア用品を手作りするのもおすすめです。
また、パルミトレイン酸は血中濃度が高くなるとインスリン感受性を高めることが報告されています。
マカダミアナッツオイルのトリートメントは美肌効果のみでなく、メタボリックシンドローム予備軍への健康維持・向上にも活用できそうです。
紫外線による老化の影響から皮膚保護する作用もあり、外出時の化粧や日焼け止めの前に塗るのもおすすめ。
ヘアケアにも用いることができ、枝毛の多いゴワゴワの髪に特に適しています。
損傷を受けている髪の毛1本1本のキューティクルを滑らかに整え、しなやかで柔らかい髪にします。
ブレンドにおすすめのオイルに関する詳細はこちら。
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【必読】アロマテラピーのルール
精油を用いる(アロマテラピーを行う)場合は下記を守りましょう。
アロマテラピーのルール
- 原液を皮膚につけないようにしましょう。
- 精油を飲用しないようにしましょう。
- 精油が目など粘膜部分に触れないようにしましょう。
- 火気に注意しましょう。
- 子どもやペットの手の届かない場所に保管しましょう。
- 定期的に使用状況をチェックしましょう。
また、お子様や高齢者、妊娠中の方には考慮していただきたい項目がありますので、こちらをあわせてご一読ください。
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おわりに マカダミアナッツオイルで美肌をキープ
マカダミアナッツオイルは乾燥肌、また、肌の衰えが気になる方におすすめのオイルです。
トリートメントでは少々粘性は高くなりますが単品での使用も可能。
酸化しにくいのも利点で、若返り効果に優れた効果はスキンケアからヘアケアまで活用できます。
ココがおすすめ
- パルミトレインを高濃度に含み、乾燥肌や衰えが気になる肌に最適。
- 「バニシングオイル=消えて見えなくなる油」と言われるほど肌への浸透性が高い。
- 乾燥する季節やご高齢の方へのトリートメントに(単品・ブレンド両方可能)。
- しわやたるみなどの加齢によるトラブル解消効果
- 酸化しにくく持ちが良い。
- 皮膚の再生を促す。
- しなやかで柔らかい髪にする。
- メタボリックシンドローム予備軍への健康維持・向上
なお、刺激性は低く安全性の高いオイルではありますが、ナッツアレルギーがある方は事前にパッチテストを行うか、心配な場合は使用を控えましょう。
マカダミアナッツオイルに関する記事はこちら
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