ペパーミント(Peppermint)の働きと
おすすめの使い方
アロマが初めての方にもおすすめのペパーミント。
キャンディーやハーブティーなどで使われていることから、多くの方になじみがある香りではないでしょうか。
清涼感のある香りは気持ちをリフレッシュさせてくれるだけでなく、疲れた胃腸のケアや花粉症、頭痛など幅広い効能を持っています。
今回は、ペパーミント精油の基本的な情報から、どんな時に適しているかなど体と心へ与える作用を解説していきます。
梅雨のじめじめした雰囲気を一掃!
爽やかな香りを味方につけて、暑い時期をクールに楽しんで参りましょう。
目次よりお好きな項目からご覧いただくこともできます。
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アロマテラピーの効果が気になる方は先にこちらをどうぞ
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意外…?かわいらしい学名:ペパーミントの基本情報
原料植物名:ペパーミント
科名:シソ科
学名:Mentha piperita(メンタ ピペリタ)
主な産地:アメリカ、インド、オーストラリア、フランス
抽出部位:葉
精油製造法:水蒸気蒸留法
色:淡い黄色
主な成分:イソメントン、酢酸メンチル、1.8-シネオール、ℓ-メントール(特徴成分)、メントン
支配星:金星または水星
五行:脾
抜いても抜いても生えてくる!?:植物としての特徴
ヨーロッパアジア原産の多年草で、ウォーターミントとスペアミントの交雑種です。
ミント類は繁殖力旺盛でいろいろな種と混ぜて植えるとすぐに交雑種ができるため、交配種、品種は無限にあります。
ピリッとした絡みのある香りから「piperita(コショウのような)」という学名が付けられました。
植えるときは、大きく増えすぎないよう育苗用のビニールポッドごと土に埋めるといいのだとか。
男性にもおすすめ:香りのイメージ
強く染み通るような、鋭くも爽やかなメントールの香りです。
気分爽快なフレッシュさでクリーンな印象があります。
タバコ、お菓子、薬品などさまざま用途に使用されているためなじみのある香りです。
ミントの歴史は古代から:ストーリー
古代から、エジプト人、ギリシャ人、ローマ人、ヘブライ人たちが愛用してきた歴史があります。
クールな香りの真相に迫る:体への作用
クールダウンさせる作用があり、発汗を促して熱を下げる効果があります。
強い清涼感はリフレッシュするだけでなくたくさんの効能を持ち、特に呼吸器系、消化器系の不調の改善に効果を発揮します。
呼吸器の不調全般、並びに咳、のどの痛み、鼻詰まりに役立ちます。
メントールが主成分で刺激が強く、蒸気吸入で気管支炎、呼吸器の感染症を効果的に緩和します。
消化器系への適応として、食中毒、嘔吐、下痢、便秘、鼓腸、口臭、吐き気、乗り物酔いにも有効です。
冷却作用と優れた鎮痛作用があるので、頭痛、片頭痛、歯痛、筋肉痛、生理痛などさまざまな痛みを緩和します。
静脈やリンパの流れを促進し解毒を促すため、むくみ、ダイエット、コレステロール過多のときにも使われます。
仕事もサクサクはかどる:心への作用
メントールの爽やかな香りが怒りや興奮、ヒステリーをクールダウンさせます。
精神的な疲労が重なった時、憂鬱な気分が続くときに使うと刺激を与えて心を強壮し、頭をクリアにしてくれます。
ごく少量使うと精神を沈静させる力もあります。
虫刺されにもぴったり:肌への作用
炎症を和らげる作用、殺菌作用、収斂作用などが、脂性肌向きで虫刺されやニキビのケアに活躍します。
皮膚刺激があるため、使用量には注意して利用しましょう。
幅広い用途が魅力:主な作用
強肝作用
強心作用
去痰作用
駆風作用
解熱作用
健胃作用
抗炎症作用
抗ウィルス作用
殺菌作用
刺激作用
収斂作用
神経強壮作用
頭脳明晰化作用
制吐作用
胆汁分泌促進作用
鎮痙作用
鎮痛作用
通経作用
発汗作用
粘液溶解作用
発汗作用
他
精油の薬理作用について詳細はこちら
少量がコツ ブレンドについて
香りのタイプ:ハーブ系
香りのノート:トップ
香りの強さ:強
サイプレス、ティートリー、レモン、ユーカリのほか、同じシソ科の精油と相性が良いです。
強い香りですので、他の香りと調和するよう少量ブレンドしましょう。
【必読】アロマテラピーのルール
アロマテラピーを行うにあたっては下記を守りましょう。
アロマテラピーのルール
- 原液を皮膚につけないようにしましょう。
- 精油を飲用しないようにしましょう。
- 精油が目など粘膜部分に触れないようにしましょう。
- 火気に注意しましょう。
- 子どもやペットの手の届かない場所に保管しましょう。
- 定期的に使用状況をチェックしましょう。
また、お子様や高齢者、妊娠中の方には考慮していただきたい項目がありますので、こちらをあわせてご一読ください。
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アロマテラピーのルール(精油を安全に活用するために)
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ペパーミント精油の使用にあたり気をつけること
妊娠中、授乳、6歳未満の乳幼児、高血圧、てんかんの方への使用は控えましょう。
神経への刺激が強いので、高濃度、長期使用には注意してください。
皮膚刺激があるので使用量に注意し、敏感肌の方はパッチテストを行いましょう。
梅雨の時期にもおすすめ
優れた殺菌作用があるため、お掃除やキッチンの除菌、梅雨時の衛生管理や消臭に、ルームフレッシュナーを作っておくと便利です。
お部屋もいい香りで一石二鳥♪
精油は体と心に働きかける力をもっています。
しかしながら、「医薬品」、「医薬部外品」、「化粧品」ではありません。
香りを楽しみながら、健康維持・増進、美容を目的にアロマテラピーを取り入れてみてください。
心身の状態が悪い時には速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。