スイートアーモンドオイルの特徴と美肌効果
- スイートアーモンドオイル
- ホホバオイル
- マカダミアナッツオイル
あたりかしら。
まずはスイートアーモンドオイルの効果・効能からお伝えしていきましょうね。
アロマセラピストがこんな疑問にお答えします
- 食用のアーモンドオイルをスキンケアに使ってもいい?
- スイートアーモンドがあればビターアーモンドもある?
- スイートアーモンドオイルの肌への効果・効能を教えて。
- 赤ちゃんにも使える?刺激性はあるの?
- どんな肌質に向くオイル?
目次よりお好きな項目からご覧いただくこともできます。
[toc]
アーモンドってどんな植物?
アーモンドはバラ科サクラ属、つまり桜の仲間の落葉高木で、桃、杏、梅などに近い植物です。
仲間の中では一番早く、寒さの厳しい冬に目覚め、2月初めごろから淡いピンクの花を咲かせます。
アジアではアーモンドの木は数千年前から栽培されており、古代から既にアーモンドオイルは美容目的で使われていました。
桃や梅は果肉を食べますが、アーモンドは果肉が薄く、扁平な形の果実はすっぱくて食べられません。
そのため、果実が熟し、割れて中から飛び出す種子の中に入っている「仁」の部分を食べます。
アーモンドオイルもまた「仁」から抽出します。
スイートアーモンドとは?ビターアーモンドもある?
アーモンドには多くの品種がありますが、大きくはスイートアーモンドとビターアーモンドの2つに分けられます。
食用や化粧用として使われているのはスイートアーモンドオイルです。
では、それぞれの違いを見ていきましょう。
スイートアーモンド
スイートアーモンドは、普段私たちが食べているアーモンドのこと。
食用として栽培されているもののほとんどはこの種です。
ビターアーモンド
野生種、あるいはそれに近いアーモンドの木から穫れるアーモンドをさします。
ビターアーモンドは、その名前のとおり「ビター(苦い)」なのが特徴。
この苦みの成分「アミグダリン」は、一定量を摂ると毒性があることがわかっています。
そのため、日本では食品としての輸入が禁止されており一般的に流通していません。
香料としての用途が主流で、お菓子や石鹸などの香りづけのために使用されています。
関連
ビターアーモンドの香り成分
アーモンドやサクランボのような、強く甘みのある香りを放つ成分「ベンズアルデヒド」。
人工香料として製造され化粧品や石鹸に使われていますが、実は苦み成分「アミグダリン」の構成成分です。
アミグダリンが分解されてできるベンズアルデヒドは、ビターオレンジのオイルに高濃度に含まれています。
ベンズアルデヒドは、その他ベンゾイン精油に微量含まれています。
スイートアーモンドオイルの効果
最も使いやすい人気のキャリアオイルです。
単品でもブレンドでも使えて活用範囲が広く低刺激、かつ、比較的安価なので日常遣いにおすすめです。
学名:Prunus amygdalus(プルヌス アミダグルス)
もしくはPrunus dulcis(プルヌス ドゥルキス)
科名:バラ科
主な産地:地中海沿岸、カリフォルニア、イタリア、スペイン など
抽出方法:アーモンド種子の仁を低温圧搾
色:ほぼ無色から黄色
浸透性:普通~ややゆっくり
感触:肌へのあたりが柔らかい。保湿力が高いオイルの中では使用感は軽め。
香り:ほぼ無臭。
新鮮なオイルにはナッツ様の香りがありますが、精油をブレンドするとオイルの香りは感じられなくなります。
用途:日常的な肌のお手入れやベビーマッサージ
使用期限の目安:開封後3~4か月
肌質:乾燥肌、敏感肌、普通肌
オイルの成分(目安):
オレイン酸 80%
リノール酸 15%
飽和脂肪酸 6% (パルミチン酸、ステアリン酸)
微量成分1~2%(ビタミンA、B群の一部、Eなど)
なお、食用ではなく化粧品として販売されているものを購入するようにしましょう。
なぜなら、味覚物質は不純物に含まれ、すべて取り除かれると味がなくなってしまうから。
食べる分にはOKな不純物も肌に付着すると刺激になるものもあるので、化粧品グレードのものが安全です。
低刺激でベビーマッサージに使える
刺激が少ないのでベビーマッサージにおすすめです。
ゆっくりと浸透し、有用成分が優しく穏やかに作用します。
湿疹、肌荒れ、赤ちゃんのケアには単独、もしくはカレンデュオイルとブレンドして使用します。
カレンデュラオイルについては、下記のページでご紹介しています。
-
カレンデュラオイル(浸出油)の使い方&作り方
カレンデュラオイル(浸出油)の使い方&作り方 映画『リメンバー・ミー』で、さまざまなシーンで美しく描かれている鮮やかな黄金色の ...
続きを見る
肌荒れしがちな乾燥肌を優しくケア
オレイン酸やビタミンなど豊富な栄養素を含み、肌を柔らかくして美しくハリのある状態に整えます。
抗炎症作用があり、刺激を軽減、保護します。
特に、ゴワゴワしたりふけ状になったりとかゆみや炎症を起こしやすい敏感肌、乾燥肌に向いています。
他のキャリアオイルにスイートアーモンド油を加えると肌への効果を高めることができます。
メラニン生成抑制作用に関する実験の詳細は下記リンク先をご参照ください。
※上記については3ページ目に該当の項目があります。
なめらかな感触はトリートメントに優秀
保湿力が高いオイルにしては軽めの使用感です。
ほどよい粘性で扱いやすくトリートメントに最適で、リラックス感を高めます。
よく似た栄養と作用を持つものに、同じバラ科のアプリコットオイルとピーチカーネルオイルがあります。
ヘアケア・スタイリングでも活躍
湿気が高い日にまとまらない髪のスタイリングに役立ちます。
湿気で髪がまとまらない原因は、髪の表面にあるたんぱく質(キューティクル)の境目から水分が入って膨張し、髪の毛が広がったりうねったりしてしまうため。
スイートアーモンドオイルに豊富に含まれる「オレイン酸」は、キューティクルの隙間を埋め水分が入るのをブロックするため、まとまりやすい状態に整えてくれます。
また、オレイン酸には紫外線をカットする働きもあるといわれており、乾燥や紫外線などダメージから髪を守ってくれます。
ヘアケアに使えるのも納得です!
紫外線防止にもなるなら晴れの日に使うのも良いですね。
スカルプケアの方法やその際の精油選択について、詳しくはこちらでご紹介しています。
-
-
椿油(カメリアオイル)でヘアケア
椿油(Camelia oill)で叶える美髪 【疑問をまるごとすっきり解決】 椿油っておばあちゃんが使ってるイメ ...
続きを見る
【必読】アロマテラピーのルール
精油を用いる(アロマテラピーを行う)場合は下記を守りましょう。
アロマテラピーのルール
- 原液を皮膚につけないようにしましょう。
- 精油を飲用しないようにしましょう。
- 精油が目など粘膜部分に触れないようにしましょう。
- 火気に注意しましょう。
- 子どもやペットの手の届かない場所に保管しましょう。
- 定期的に使用状況をチェックしましょう。
また、お子様や高齢者、妊娠中の方には考慮していただきたい項目がありますので、こちらをあわせてご一読ください。
-
-
アロマテラピーのルール(精油を安全に活用するために)
アロマテラピーのルール~精油を安全に活用ために~ 精油は、植物から抽出した天然の物質だからと言って100%安全だというわけではありません。 ...
続きを見る
スイートアーモンドオイルで気をつけること
保存期間は、オリーブオイルやアボカドオイルに比べるとやや短くなるので早めに使い切るようにしましょう。
安価なオイルの中には溶剤抽出された低品質のものもありますので、必ず圧搾法で取った化粧品用のオイルであるか確認しましょう。
ナッツアレルギーがある方は事前にパッチテストを行うか、心配な場合は使用を控えましょう。
おわりに スイートアーモンドオイルの美肌効果を活かそう
スイートアーモンドオイルは、初めての方にもおすすめのキャリアオイルです。
低刺激で活用範囲が広く、お手頃な価格で日常遣いにおすすめです。
ココがおすすめ
- 栄養豊富で浸透性が高い。
- 肌を柔らかく保つ働きがある。
- 抗炎症作用があり、トラブルを起こしやすい敏感肌に向く。
- 保湿力が高いが軽い使用感で乾燥肌・普通肌に使える。
- 単品で使用でき、ブレンドすると相乗効果を得られる。
- 伸びが良くトリートメントに最適。
- 低刺激でベビーマッサージにも使える。
スキンケアやトリートメント、手作りコスメ・・・とさまざまな用途に使えるスイートアーモンドオイル。
ぜひ上手に活かしてみてください。
スイートアーモンドオイルのレシピについてはこちら
スイートアーモンドオイルはトリートメントに最適です。
足のつらいむくみに最適なレシピは、下記のぺージで紹介しております。
※バスソルトのレシピですが、トリートメントにも使えるブレンドです。
-
-
すっきり美脚へ♪むくみケアのためのバスソルトレシピ
すっきり美脚へ♪ むくみケアのためのバスソルトレシピ 最近、夕方になると特に足がだるく重たくなっちゃって困ってま ...
続きを見る
トリートメントオイルの作り方については、こちらをご参照ください。
-
-
アロマテラピー利用法
知らなきゃもったいない!アロマテラピー利用法 アロマって香りを焚くだけだし簡単でいいですよね。 ち ...
続きを見る