アロマテラピーに必要な道具とお手入れ方法
「アロマって香りを焚いて楽しめるだけじゃないの?」
私も最初はびっくりしました。
アロマディフューザーで「いいかおり~♪」だけじゃなく、ほかにも使い方があること。
- 手軽に香りを楽しめるルームスプレー
- お風呂に使えるバスソルトやバスボム
- セルフマッサージのためのボディオイル
- 肌の調子に合わせた化粧水や乳液
他にもさまざまなアロマクラフトがありますが、どうぞご安心を。
作り方は「混ぜるだけ」など意外と簡単なものがたくさんあります。
精油をもっと使いこなしてみたい方に。
今回は私がよく使う道具、また、手作りの際に大切な消毒方法をご紹介したいと思います。
目次よりお好きな項目からご覧いただくこともできます。
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気負わなくても大丈夫♪実はハードルは低いアロマ
「アロマテラピーって、アロマオイルにディフューザーにっていろいろお金かかりそう。」
私もまだアロマを知らなかったころ、そう思っていました。
確かに、小指代の容器に入ったオイルが2000円超など、店頭で見たときには「こんなにすぐ少ないのに!?」となりますよね。
(今は「その1瓶の価値」と「どれだけ楽しめるか」がよくわかっているので使い続けていますが。)
けれど、アロマテラピーはその精油1本あればできます。
精油は揮発(きはつ)するので、ティッシュやコットンに1滴を垂らしておいておけば芳香浴が楽しめます。
ディフューザーやアロマストーンなどは必ずしも必要ではなく、欲しいときに気に入ったものを購入すればOKです。
そして
「精油を焚く以外の方法でも活用したい」
そんな場合には、道具や容器が必要となってくるのですが意外とシンプル。
実際に購入が必要となる道具はビーカー、遮光性ガラス容器の2つくらいかなと思います。
あとは、下記は家にあるものを使えば大丈夫。
- スケール : 材料の計量に使用
- 竹串 : 材料を混ぜるのに使用
- 日付ラベル : 書き込みできればマスキングテープでもOK
では、これから「必要な道具」と「あると便利な道具」をご紹介していきます。
【必需品・ガラス製(耐熱)が便利】ビーカー
水や植物油などの容量を測ったり、材料を混ぜるときに使います。
参考
私はアロマクラフトの際はビーカー100ml(HARIO)を使用しています。
ミツロウクリーム作りの際には
- ビーカーに植物油を測る→そのままスケールへのせて
- シアバター、ミツロウを加えながら計量
- ビーカーを湯煎して溶かし、保存容器へ
と、ビーカー1つで済ませられてとても便利です。
なお、メモリは10ml毎など細かいものを選びましょう。
トリートメントでの利用がメインになる場合は、30mlのビーカーが扱いやすくお勧めです。
【遮光性のガラス瓶が最適】ガラス製保存容器
中に入れるものの成分が光で変質するのを防ぐため遮光性ガラス容器を選びます。
スポイト付きやドロッパー付き、スプレーノズル付きなど用途に合わせて選びましょう。
スプレーノズルやポンプのみでも販売されているところで買うと、傷んだ部分のみ取り換えることもできます。
植物油に最適な容器
ポンプタイプ
→片手で使えて便利ですが、酸化に注意
消費の激しいボディ用のスイートアーモンドオイルや持ちの良いホホバオイルであれば、酸化する前に使い切ることが可能です。
蓋つきのタイプ
→手間はかかりますが、密閉できるので酸化を防げます。
ローズヒップオイルなど酸化の早いオイルやフェイス用で少量ずつ使う場合はこちらを選びましょう。
フェイス用の美容オイルはごく少量
オイル(油脂)は皮脂と似た性質があるため、肌に使うと皮脂と同様の保護膜になります。
ただし、皮脂は自然に分泌されるので、オイルの量によっては過剰となってしまいニキビなどトラブルの原因になります。
そのため、フェイス用の美容オイルは1回1~2滴が目安。
それを測るにはドロッパー(中栓)付きのガラス瓶が便利です。
1~2滴で肌の潤いが足りないように感じる場合は、肌にあっていない可能性があるのでその他の植物油を検討してみましょう。
プラスチック容器は?メリット・デメリット
基本的にはガラス製の保存容器がお勧めですが、持ち運びたい場合にはプラスチック容器が安心です。
プラスチック容器のメリット
- 軽量
- 外部からの衝撃に強い(割れることがない)
- 低価格で汚れても取り換えやすい
ただし、精油の原液や高濃度のアルコールはプラスチック容器を溶かす可能性があります。
プラスチック容器のデメリット
- 内容物によっては溶ける可能性がある
- ごみになってしまう
そのため、無水エタノールをプラスチック容器に直接入れるのは破損の原因になってしまいます。
ガラス容器であれば、容器内で混ぜ合わせても問題ありません。
参考:材質ごとの耐性
アルコールの使用が問題ないもの
- ポリプロピレン(PP)
- ポリエチレン(PE)
- 塩化ビニル樹脂(PVC)
高濃度のアルコールで溶けるもの
- ポリエチレンテレフタート(PET)
アルコールで変質するもの
- アクリル
- ポリスチレン(PS)
なお、アロマ専門店である生活の木オンラインショップでは、商品詳細にて容器の材質と耐性の目安が明記されています。
プラスチック容器は100円ショップなどでも購入できますが、安全性の観点から専門店での購入が良いかと思います。
また、スキンケアに使う場合を考慮しても、アルコールに強い素材でできているものの方が安心ですね。
【あれば便利な道具】アロマ専用の鍋
ミツロウを湯煎したり、煮沸消毒の際に使います。
しっかり洗えば調理用のものも使えますが、できれば別途用意したほうが気持ちよく使えます。
下記の条件を満たすものが最適です。
- 手付きで蓋がついている
- 磁器かステンレス製、もしくはホーロー製
- 直径20センチ前後のものが使いやすい
【あれば便利な道具】アロマ専用の計量スプーン
ビーカーとスケールがあれば計量は可能ですが、計量スプーンがあればより手軽です。
目安ではありますが、下記をみると手がかからないことがよくわかります。
バスソルト(全身浴1回分)→天然塩大匙2
化粧水(100ml)→グリセリン小匙1/4~1/2
材質は消毒がしっかりできるようステンレス製のものがよいです。
【竹串などでも代用可】木べら・スプーン・ガラス棒
材料を混ぜるときやシアバターを取り出すときなどに使います。
スプーンの素材は、木やステンレス、ガラス製のものが良いです。
割りばしや竹串で代用することも可能です。
参考
私が「ナチュラルキッチン」で購入したものをご紹介します。
豆さじ(ステンレス製)
材料を混ぜるのに便利。
ガラス棒と比較し、割れる心配がないのは利点です
欠点は短いこと。ガラス棒と使い分けています。
トレイ(ステンレス製)
植物油を扱うと、知らないうちにオイルが垂れていたりと周辺を汚してしまうことがあります。
トレイの上で作業すると、下がべたついても綺麗に洗えて便利です。
【マスキングテープでもOK】日付ラベル
手作りする場合は、衛生面や材料の品質の観点から使用期限内に使い切る必要があります。
そのため、作成した日付は記載して貼るようにしましょう。
100円ショップにはシンプルなものからかわいらしいものがそろっていますし、日付のみであればマスキングテープでも書けるものであれば十分です。
なお、日付のほかに使用した植物油や精油をメモしておくと、今後の参考になり便利です。
とっても大切!道具・容器の消毒
手作りする際に大切なのは、手や器具を衛生的に保つことです。
保存容器や手作りする際に使う道具は事前に必ず消毒します。
消毒の方法は2通り。
いずれも簡単ですので、清潔な状態で安心して使えるよう消毒はしっかり行いましょう。
耐熱性のものは煮沸消毒
鍋と水を使って煮沸します。
まず、器具や容器を全て石鹸で洗ってからしっかりすすぎます。
鍋に容器がすべて浸る量の水を入れた後、容器(耐熱)を入れ、火にかけます。
15分煮沸した後、お湯から容器を取り出し、ほこりがつかないように自然乾燥させます。
フキンは雑菌がつきやすいので使わないこと
プラスチック製のものはアルコール消毒
容器の8分目ほどに消毒用アルコールを注ぎ入れ、蓋をしてから容器を振ります。
あとはアルコールを捨て、ほこりがつかないように自然乾燥させます。
メモ
プラスチック製のボトルや容器は煮沸消毒できないため、アルコール消毒を行いましょう。
スプレーノズル付きのボトルはスプレーをおして管も消毒します。
キャップにもアルコールを吹きかけ、自然乾燥させます。
精製水で70%に薄めると、消毒用エタノールとして使用できます。
アルコールに弱いプラスチック製品はアルコール消毒で溶けたり変質する可能性がありますので注意しましょう。
おわりに アロマの道具はシンプルに始めてみましょう
アロマクラフトを作る際に必要な道具。
案外少なくて驚かれたかもしれませんが、最初からお金をかけて道具を買い込む必要はありません。
大切なのは「実践=精油の香りを美と健康に役立てること」
アロマテラピーを楽しみながら、使い勝手のよいお気に入りを少しづつ揃えていってください。
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精油は体と心に働きかける力をもっています。
しかしながら、「医薬品」、「医薬部外品」、「化粧品」ではありません。
香りを楽しみながら、健康維持・増進、美容を目的にアロマテラピーを取り入れてみてください。
心身の状態が悪い時には速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。