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ベチバー精油の香りと作用・おすすめの使い方

20/06/2020

ベチバー(Vetiver)精油の香りと作用
おすすめの使い方

 

ベチバーはタミール語で「掘り起こした根」を意味します。

 

ベチバーってあまりなじみがなくって、調べてみたんです。

そしたら あの嫌な虫を寄せつけないとかペットの虫よけにいいとか!

香りを知る前に使ってみたくなっちゃいました。

 

確かに、実用的な用途でも注目されているわね。

 

ただ、香りは好き嫌いがわかれるって・・・そう言われると買うのもためらうなぁ。

香水にはよく使われているというけど、精油として使い勝手はどうなんでしょう?

 

どの精油でもそうだけれど、まずは香りを試してみることが大切よ♪

けれど、体調によって好き嫌いは変わってくるから、気になるなら少量買ってみて様子をみてもよいかな。

ベチバーは時間がたつほど香りが良くなるし、実用的な使い方もできるから使い切ると思うわ。

それに、最初にそろえる香りではないかもしれないけれど、そのリラクゼーション効果は格別よ。

ブレンドのコツや使い方を知ればぐっと使いやすくなるから、お伝えしていくわね。

 

 

アロマセラピストがこんな疑問にお答えします

  • ベチバーってどんな香り?個性的??クセがあるの?
  • 香水に使われているって本当?
  • ゴキブリを寄せ付けない力がある・・・?
  • 猫の虫よけ(ダニ・蚊)には使える?
  • 体と心にはどんな効果があるの?
  • ブレンドのコツを教えて!
  • どんな使い方ができるのか知りたい

 

 

目次よりお好きな項目からご覧いただくこともできます。

 

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ベチバー精油は大地を連想させるエキゾチックな香り

 

ベチバーは湿った土を連想させる落ち着いた印象の香りです。

 

スモーキーでかすかな甘さも感じられる深みのある香りです。

 

「土」や「大地」を連想させる重厚なエキゾチックな香りです。

 

パチュリとともにオリエンタルな香料として人気があり、保留剤としてさまざまな香水に使われています。

 

 

 

 

 

 

香水の構成からもわかるように、トップに柑橘、ミドルに花、ベースにこのベチバーを組み合わせると華やかながら落ち着いた印象になります。

ベチバーはブレンドに大人っぽさと真の格調の高さを出す役割を担っています。

ベチバーを利かせると男性向けやユニセックスな香水が多くなりますね。

 

 

ベチバーってそもそもどんな植物?

 

ベチバーはインドネシアなど熱帯地域で育つイネ科の植物です。

 

熱帯地域に育つ草丈2mほどのイネ科の植物です。

 

葉にはほとんど香りがなく、精油は根から抽出します。

 

根は1年で根が2~4mと地下深く網状に張るため、田や畑のあぜなどの土止めに植えられてきました。

 

 

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ベチバー(根) ベチバーは熱帯地域に育つイネ科の植物です。 葉にはほとんど香りがなく、精油は根から抽出します。 根は地下深く網状に張るため、田や畑のあぜなどの土止めに植えられてきました。 (確かにこうしてみると、網状に絡まっている様子がよくわかりますね💡) 心理面に対して大変優れた鎮静効果があり、静寂の精油とも呼ばれています。 身体へは中枢神経のバランスをとる働きがあり、病気を寄せ付けず、体を健康に整える力があります。 また、ベチバーの根には、ゴキブリやダニなどの害虫を寄せ付けない効果があることが確認されています。 なんと、ゴキブリの忌避率は100%、ダニには66.3%と驚きの結果が💡 今回は衣類の虫除けを作ろうかと検討中。 ※根拠となる資料や詳細については@lovesaromaのURL内「【3分でわかる】ベチバー精油の香りと効能・おすすめの使い方」にてご紹介しています) #aeaj認定アロマテラピーインストラクター #aeaj認定アロマセラピスト #アロマテラピー検定

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この根は古ければ古いほど取れる精油の質が優れたものになり、精油もまた古くなるほど香りが良くなるといわれています。

 

昔は、根や葉から扇、すだれ、マットなどが織られ、暑い時には水を振ってその漂う香りで涼をとったといわれています。

 

また、根は粉末にしてサシェを作り、イガ(衣蛾)その他の昆虫から衣服を守るために使われました。

 

 

精油は抽出が困難なため希少です。

 

また、精油は粘性が高く垂らしにくいです。

 

使用の際は、精油瓶をてのひらで包むように握り、体温で温め緩めると扱いやすくなります。

 

 

原料植物名:ベチバー

科名:イネ科

学名:Vetiveria zizanioides(ウェティウェリア ジザニオイデス)

主な産地:インド、インドネシア、スリランカ、ハイチ、マダガスカル

抽出部位:根(乾燥した根)

精油製造法:水蒸気蒸留法

色:赤茶色

主な成分:クシモール、ベチベロール(特徴成分)、ベチボン

 

 

 

忌避率100%!?実験で証明された防虫効果

 

九州大学農学研究院(福岡市)や福岡久留米市の第3セクター「久留米リサーチ・パーク」、同市の企業「アカル」の共同研究で、ベチバーの根に、ゴキブリやダニなどの害虫を寄せ付けない効果があることが確認されています。

 

なんと、ゴキブリの忌避率は100%、ダニには66.3%と驚異的な防虫効果!

 

※下記リンク先の項目「イネ科の根に宿る自然の力!」より詳細をご覧いただけます。

 

 

上記の実験では根を使っているようですが、ベチバー精油もまた同じ根から抽出されますので効果がありそうですね。

 

 

 

ベチバー精油は猫の虫よけに使える??

 

 

どの香りであっても、猫へ精油は使用しないでください。

 

鼻の内部の空洞(鼻腔)には嗅細胞きゅうさいぼうというニオイの受容器があります。

 

この嗅細胞の数と嗅上皮きゅうじょうひの表面積の大きさが嗅覚の能力を決める1つの要素ですが、下記のとおり猫の嗅覚の能力は人よりもかなり高いのです。

 

人の場合 嗅細胞の数:4000万 嗅上皮の広さ:切手1枚分程度(2~4㎠)

猫の場合 嗅細胞の数:2億(人の5倍) 嗅上皮の広さ:20㎠(人の5~10倍)

 

そのため、自然にあるよりはるかに濃縮されている精油の香りを猫はきつく感じてしまいます。

 

また、近年、猫は精油の代謝能力が十分でないことが報告されました。

 

※猫は薬物代謝に関与する肝臓のシトクロムP450酵素群の一部とUDP-グルクロン酸転移酵素の働きが弱く、精油使用のリスクが高いと考えられています。

 

精油は使えませんが、ベチバーの根そのもののであれば、自然にある香りですので使えるかと思います。

 

なお、使用する場合は体調に異変はないか、不快でないかなど猫の反応をよく観察するようにしましょう。

 

 

強い香りで驚かせないよう、いきなり鼻先にもっていかず背中側から香らせてみる、

最初は部屋の隅に置いて大丈夫か確かめるなど配慮してあげてください。

 

 

なお、防虫作用は100%ではありませんので下記のようなお薬は継続する方が良いかと思います。

 

ご心配な場合はあらかじめ、かかりつけの獣医師さんにご相談ください。

 

 

 

地に足をつけ、精神を安定させる 心への作用

 

 

 

優れた鎮静作用から「静寂の精油」 と呼ばれます。

 

ストレスや緊張を鎮め、心の中の熱を冷まし、高ぶった感情を沈静して精神を安定させる力があります。

 

精神的に不安定だと感じるとき、気持ちが張り詰めていて感情の起伏が激しく過度な攻撃性があるときや、何かに依存するとき、活動過多の時に適しています。

 

冷静さを取り戻したいとき、興奮からなかなか寝付けないときは安眠へと誘い、疲労困憊したとき神経の回復をサポートします。

 

離婚、死別など大きなショックを感じているときには、好きな精油に1滴加えたアロマバスがおすすめです。

 

こんなときに:興奮、神経過敏、うつ状態、不眠、PMS(月経前緊張症)、ストレス性の症状、精神疲労、不安、不眠、依存 など

利用方法:芳香浴法、沐浴法、トリートメント など

 

 

主成分ベチベロールには、神経を鎮静させる作用と全身を刺激強壮する作用が知られています。

 

 

病気を寄せ付けず健康を守る 体への作用

 

 

中枢神経のバランスをとる働きがあり、病気を寄せ付けず、体を健康に整える力があります。

 

ストレスや過労が多く本来備わった免疫が低下してしまったとき、また疲れが抜けにくいと感じるときに最適です。

 

眠りを助け、体を元気づけてくれます。

 

血液量を増加させるところから、各種の筋肉痛を和らげることができ、関節炎リウマチの症状を緩和するのに用いられます。

 

軽いホルモン様作用もあることから、月経周期を整えたいとき更年期に使えます。

 

胃腸の働きや吸収する力を高めるため、消化不良のため食事がとりにくくなったときにも役立ちます。

 

単品で使われることはあまりありませんが、スキンケアにも大変有用です。

 

少量を他の精油と組み合わせて、ニキビ脂性肌炎症がある肌肌荒れ老化肌に用いられます。

 

保湿作用に優れており、ドライスキンとしわを改善します。

 

こんなときに:消化不良、神経性の胃の不調、関節炎、筋肉痛、リウマチ、疲労、免疫低下 など

利用方法:芳香浴法、トリートメント法、沐浴法、スキンケア など

 

 

優れた防虫効果を活用 虫よけスプレーやサシェに

 

ベチバーは衣類の虫よけにも最適

 

防虫効果を利用し、虫よけスプレーなどを作るのもぴったりです。

 

ゴキブリなどの虫が入ってこないようにするには、コルクや小さな木片などに精油をしみこませたものを侵入口に置いておくと使いやすいかと思います。

 

クローブユーカリ・シトリオドララベンダーゼラニウムとブレンドすると相乗効果が期待できるうえに香りもよく、アロマスプレーでも使いやすくなります。

 

また、サシェにしてクローゼットにかけて使うのもおすすめです。

 

衣替えの際に収納に入れたい場合は、精油を落としたコットンをお茶パックで包んで使うと色うつりの心配がなく、手軽で便利です。

 

 

 

ブレンドのコツ

 

香りのタイプ:オリエンタル・エキゾチック系

香りのノート:ベース

香りの強さ:強

 

どの系統の精油ともよく調和し、香りの保留剤として働きます。

 

時間がたつとさらに熟成されよい香りになるため、ごく少量ブレンドすることで洗練された香りが楽しめます。

 

なお、ウッディ、アーシー調にしたいときに用いられますが、濃縮された強い香りのため多すぎると全体の印象がベチバーの香りになってしまいます。

 

ブレンドの際には使用量に注意しましょう。

 

 

おすすめのブレンド

 

精油は一つでも十分な効果を得ることができますが、ブレンドすることで相乗効果を期待できます。

 

ベルガモット×ローズ×ベチバー
クラシカルな香調で落ち着いた雰囲気のフローラルノート

 

ベルガモット×ローズ×ベチバー 上品でクラシカルな香調

 

ベルガモットのみずみずしさとローズの華やかさをベチバーが大人っぽく仕上げます。

 

高揚と多幸感心を慰める鎮静作用が加わり、落ち込みやストレスケアにも適しています。

 

ブレンドの際は、ベチバーを1滴入れた後にローズ、ベルガモットを加え、香りを調整してみてください。

 

ローズの代わりにネロリを加えても良い香りに仕上がります。

 

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柚子×ラベンダー×ベチバー
ベチバーが苦手な方にもおすすめ

 

柚子の甘酸っぱいフレッシュな柑橘にラベンダー、ベチバーが深みを加えています。

 

柚子を多めにブレンドすると、ベチバーが苦手な方にも抵抗なく安らぐ香りになります。

 

新学期や新しい生活環境への移行があるときに、焦る気持ちや緊張感を緩めて心を落ち着かせてくれます

 

柚子以外の柑橘系やその他、お気に入りの香りを組み合わせても調和します。

 

私の家族はベチバーの香りが嫌いなのですが、このブレンドで焚いてみたところ不快に感じずよく眠れたようです。

 

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ドライフルーツ×スパイス×シナモン
虫よけのためのアロマワックスバー(アロマサシェ)

 

アロマバーワックスを作る際に、クローブ(スパイス)やオレンジ(ドライフルーツ)を飾ったアロマワックスにベチバーを入れることもできます。

 

クローブやオレンジがほのかに香り、相乗効果が期待できます。

 

もちろん、ラベンダーゼラニウムユーカリ・シトリオドラレモングラスなど昆虫忌避効果のある精油を加えるとより強力です。

 

 

 

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ベチバーは「今、ここ」を生きるよう促す 私の体感

 

アロマの勉強を始め、実際に効果を体感したくて使ったベチバー。

最初はスイートオレンジイランイランと組み合わせ、オリエンタルな甘い陶酔感(リゾート感?)を楽しんでいた気がします。

 

ベチバーをブレンドに1滴加えると、リラクゼーションのレベルがぐっと深くなるように感じています。

 

香りを焚いて横になると、くったりと力が抜けて、全身が地面と溶け合ってしまいそうなかんじ。

 

同時に、"土"や"大地"を強く感じさせるような、湿った土っぽい香りは、地に足を付け、根を張り、現実的な思考へと立ち返らせてくれます。

 

自分の深層心理を深く見つめ、顧みることで本来の自分を取り戻し、俯瞰した視点から自身の状況を把握する。

 

そのようにサポートしてくれるベチバーは、忙しい毎日の中で静寂を得られる尊い香りです。

 

 

 

ベチバー精油に期待できる作用一覧

 

鬱滞うったい除去作用

強壮作用

抗ウィルス作用

抗うつ作用

抗感染作用

抗菌作用

抗真菌作用

昆虫忌避きひ作用

催淫さいいん作用

鎮痙ちんけい作用

鎮静作用

通経つうけい作用

免疫賦活ふかつ作用

 

【保存版】精油に期待できる薬理作用一覧

精油の薬理作用 芳香植物は、魅力的な香りで私たちをひきつけます。 各植物の個性の一つである精油は、植物がその種の生き残りをかけて作り出した物 ...

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【必読】アロマテラピーのルール

 

アロマテラピーを行うにあたっては下記を守りましょう。

 

アロマテラピーのルール

  • 原液を皮膚につけないようにしましょう。
  • 精油を飲用しないようにしましょう。
  • 精油が目など粘膜部分に触れないようにしましょう。
  • 火気に注意しましょう。
  • 子どもやペットの手の届かない場所に保管しましょう。
  • 定期的に使用状況をチェックしましょう。

 

また、お子様や高齢者、妊娠中の方には考慮していただきたい項目がありますので、こちらをあわせてご一読ください。

 

アロマテラピーのルール(精油を安全に活用するために)

アロマテラピーのルール~精油を安全に活用ために~ 精油は、植物から抽出した天然の物質だからと言って100%安全だというわけではありません。 ...

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ベチバー精油の使用にあたり気をつけること

 

 

 

妊娠初期の使用は控えましょう。

 

香りが強いので、少量の使用で十分です。

 

乳児への使用は避けましょう。

 

 

おわりに 「大地」を思わせるベチバーの魅力

 

静寂の精油・ベチバーの魅力

 

ベチバーの香りは、単品だと芳香と感じられない方もいるかもしれません。

 

香りに不安がある場合は、まずは店頭でテスティングし心地よく感じるか(自分の体調に合っているか)確かめてみるか、少量で購入することをおすすめします。

 

なお、ベチバーは虫よけ効果はもちろん、心を落ち着かせ体を強くし病を遠ざけるなど、嬉しい作用もたくさん。

 

ぜひ、ベチバーの特性を上手に活かしてみてください。

 

 

 

 

ベチバー精油の利用方法について
詳しくはこちら

 

精油にはさまざまな活用方法があり、ご自身が心地よく、手軽に取り入れられる方法を選ぶことができます。

 

使い方の詳細については、下記ページをご参照ください。

 

アロマテラピー利用法

知らなきゃもったいない!アロマテラピー利用法     アロマって香りを焚くだけだし簡単でいいですよね。   ち ...

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アロマテラピーの基本的な知識は下記ページでまとめています。

 

アロマテラピーの基礎知識

アロマテラピーの基礎知識  

続きを見る

 

精油は体と心に働きかける力をもっています。

しかしながら、「医薬品」、「医薬部外品」、「化粧品」ではありません。

香りを楽しみながら、健康維持・増進、美容を目的にアロマテラピーを取り入れてみてください。

心身の状態が悪い時には速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。

 

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